iPod nano、日本では2万1800円から--iPod miniはすでに生産終了

永井美智子(編集部)2005年09月08日 13時02分

 アップルコンピュータは9月8日、米国時間の9月7日に発表された新しい薄型のポータブルオーディオプレイヤー「iPod nano」の日本における販売価格を発表した。2Gバイト版は2万1800円、4Gバイト版は2万7800円となる。すでにアップルのオンラインストアや直営店で販売が開始されており、直営店にはiPod nanoを買い求める顧客が押し寄せている。

 iPod nanoはフラッシュメモリを搭載した薄型のiPodで、約500曲を保存できる2Gバイト版と約1000曲を保存できる4Gバイト版の2種類がある。「鉛筆より薄い」(アップル)という薄さが特徴で、体積は初代iPodの約4分の1となっている。

iPod nanoを披露するジョブズ氏
ジョブズ氏はポケットのコイン入れからiPod nanoを取り出して見せた

 Apple Computer CEOのスティーブ・ジョブズ氏はサンフランシスコで7日に開催された発表イベントで、自分がはいているジーンズのポケットを指し、「ポケットはiPod miniを入れるためのものだが、コイン入れの部分は何のためにあるのかずっと分からなかった。でも今日、その謎が解けた」といって、コイン入れの部分からiPod nanoを取り出して見せ、その小ささをアピールした。

 iPod nanoは「フル機能のiPodだ」とApple Computer CEOのスティーブ・ジョブズ氏が語る通り、iPodやiPod miniと同等以上の機能を備える。クリックホイールと1.5インチのカラー液晶を搭載し、iPod Photoと同じように、デジタルカメラで撮影した写真を保存可能だ。重さは約42グラムで、連続駆動時間は最大14時間となっている。

スクリーンロック機能
スクリーンロック機能は金庫の鍵のようなダイアルが表示される

 iPodシリーズでは初めてストップウォッチ機能やスクリーンロック機能を搭載した。スクリーンロック機能は金庫の鍵のようにクリックホイールを回してあらかじめ指定した暗証番号の数字を選び、ロックを解除するものだ。暗証番号を忘れた場合でも、PCにつなぐとロックは自動的に解除される。

 30ピンのドックコネクタを搭載しているため、iPodやiPod mini用のスピーカーなどのアクセサリに対応する。色は白と黒の2種類がある。

 「iPod nanoはiPod miniを置き換えるもの」とジョブズ氏は言う。iPod miniはすでに生産を終了しており、店頭在庫がなくなり次第販売終了となる。

 別売りのアクセサリとしては、lanyardのヘッドフォン(4500円)、腕に装着するためのアームバンド(3400円)、iPod nanoを立てられるドッグ(3400円)、カバーケースの「iPod nanoTube」(3400円)がある。

 対応OSはMac OS Xバージョン10.3.4以上、またはWindows 2000、XP Home/Professional SP2以上となっている。

 オンラインストアのほか、直営店でもすでに販売が開始されている。アップルストア銀座店にはiPod nanoを購入しようと多くの人がつめかけ、正午ごろにはレジに50人近くの行列ができていた。

 また、アップルは同日、音楽管理ソフトウェアのiTunesについても、新版の「iTunes 5」をリリースしている。新たにシャッフル機能の精度をユーザーが決められるスマートシャッフル機能や プレイリストをフォルダに整理する機能などが追加された。また、マイクロソフトのEメールソフトであるOutlookとカレンダーやコンタクト先を同期できる機能や、子供の利用を制限できるペアレンタルコントロール機能も加わっている。

iPod miniとiPod nanoの比較
iPod miniとiPod nanoを比べると、大きさは一回りほど小さく(左)、厚みは大きく異なる(右)

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