ドコモ、世界初のAM/FM/TVチューナーを内蔵したmova端末を開発

永井美智子(編集部)2005年08月29日 14時10分

Update  NTTドコモは8月29日、AMラジオ、FMラジオ、TVの3バンドに対応したラジオチューナーを搭載したmovaの携帯電話端末を開発したと発表した。製品名は「RADIDEN(ラジデン)」。同社によると、3バンドに対応したチューナー搭載端末は世界初という。

 テレビは1〜12チャンネルを受信可能だ。ただし映像は見られず、音声のみ聞くことができる。これまでFMとTVのラジオチューナーを内蔵した端末はあったが、AMラジオは携帯電話の回路から発生する周波数がノイズになりやすいことから、これまでAMチューナーを内蔵したものはなかった。ドコモでは携帯電話用のアンテナを端末の上部に、ラジオチューナーアンテナを下部に置くことでこの問題を解決した。

 チューナーはソニーとソニー・エリクソン・モバイルコミュニケーションズが共同開発した。全国を15のエリアに分割し、エリアごとに受信可能な放送局をプリセットしているため、エリアを選ぶだけで選局できるという。また、端末には7つの「一発選局ボタン」が搭載されており、あらかじめ放送局の周波数をセットしておけば、聞きたい局をボタン1つで選択できる。

 ドコモによると、RADIDENのターゲットはラジオと携帯電話の両方を普段から利用する40〜50歳代の男性層だという。ポータブルラジオ利用者のうち40歳以上が7割以上を占めること、同社の顧客のうち40〜50歳代ではmovaを利用するユーザーが約8割に達することから、ユーザーに受け入れられると見ている。

 端末の片面を「ケータイ面」、もう片面を「ラジオ面」とした独特の構造を採用し(写真)、電源を別々にオン、オフできる。操作部も完全に独立させている。ラジオ面にはスピーカーを搭載しており、充電器に差して通常のラジオのようにスピーカーで番組を再生することもできる。

 ラジオを聞きながら、Eメールやiモードなどを使うこともできる。ハンズフリー通話対応のスイッチ付イヤホンマイクが付属しており、ラジオを聞いているときに電話がかかってきたらワンタッチで応答できる。

 なお、カメラは搭載しておらず、外部メモリー、赤外線通信、iアプリには対応していない。

 発売日は未定だが、2005年10月前後の予定。市場想定価格は1万〜1万5000円程度になる見込みだ。なお、8月30日からソニービル ソニーショールーム、メディアージュ ソニースタイル、ソニースタイル ストアで展示される。

 その他の主な特徴は以下の通り。

  • 大きさ:高さ117mm×幅49mm×厚さ20mm
  • 重さ:約122g
  • 連続待受時間:約320時間
  • 連続通話時間:約120分
  • 連続ラジオ再生時間:AMは約20時間、FMは約14時間、TVは約13時間

RADIDENの写真
写真.RADIDENのケータイ面(左)とラジオ面(右)

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