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「u-コンセント」で10年前の家電もネット家電に早変わり

2005/07/19 21:14
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 NTTネオメイト、東京工科大学、ブイキューブブロードコミュニケーション(VBC)、冨士精密の4者は7月19日、東京工科大学教授の松下温氏と講師の伊藤雅仁氏が発明した電気機器の遠隔制御が可能なコンセントを基に、インターネット対応となっていない既存の一般家電製品を、インターネットを介して遠隔操作できる「u-コンセントサービス(仮称)」を開発したと発表した。10月より大阪府内のマンション100世帯を対象に、実証実験を実施する。

 NTTネオメイト代表取締役社長の西村憲一氏は、u-コンセントサービスについて、「ITを活用した情報家電は数多く出ているが、すべての家電がネットワーク機能を備えているわけではなく、家庭内の電化製品を全部遠隔操作できるようにはなっていない。それをコンセントひとつで実現するのがu-コンセントサービスだ」と説明する。

 コンセントを発明した松下氏も、「冷蔵庫やテレビなどは寿命も長いため、既存製品を10年以上使い続けることもある。実際に”ネットで録画”ができる製品が普及するまでには、時間がかかるだろう」と、同製品を開発した背景を語った。また同氏は、「いくら情報家電化が進んでも、アイロンのような製品までネット対応にするとなると、ニーズと開発コストのバランスが取れるかどうかわからない。u-コンセントサービスを使えば、ネット対応となっていないアイロンでも、電源を切ったかどうかの確認や、切っていない場合に電源を切ることが可能だ」と、幅広い用途があることをアピールした。

写真1:u-コンセント。このコンセントに家電を差し込めば、どんな家電もネット対応となる

 u-コンセントサービスは、NTTネオメイトのデータセンターに設置される「ASPサーバ」と、各家庭に設置される「u-コンセント」(写真1)および「赤外線送信機」をインターネット回線で接続することで遠隔操作を実現するサービスだ。ASPサーバは、各家電製品の使用電流値や電流波形などの情報を把握し、その家電に合った形式で指示を送る。ユーザーは、外出先にて携帯電話やPCからASPサーバにアクセスし、家電製品の動作状況の確認や、電源をつけたり消したりできる。また、赤外線送信機を介することで、赤外線リモコンを使用する機器を外出先から操作できるため、例えば外出先から空調機の温度調節や、ビデオの録画、チャンネルの変更などが可能となる(写真2)。

写真2:非ネット対応のビデオでも携帯電話から録画設定できる

 今回の実証実験では、u-コンセントや赤外線送信機の動作性を検証し、活用方法や使い勝手などの意見を収集、利用料金などを含めた事業化対策を検討する。NTTネオメイトは、ASPサーバの構築やサポートなどのサービス提供を担当するほか、サービスの事業化を検討するにあたって中心的な役目を果たす。東京工科大学の松下教授と伊藤講師は、事業化に向けた全面的なコーディネートを担当し、VBCはサービスに関わるソフトウェアの開発を、冨士精密はu-コンセントと赤外線送信機の製造を担当する。

 トライアルの期間は、10月から約3カ月を予定している。4者では、コンセントの小型化および軽量化などの改良を加えた上で、2006年3月から商用サービスとして提供する予定だとしている。

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