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フラッシュメモリiPodは本当に登場するのか

2004/12/27 11:17
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 1981年にIBMがPC市場に参入した際、Apple Computerは新聞に全面広告を掲載してライバルの登場を歓迎した。

 そして今、Appleは同社初のフラッシュメモリを搭載した携帯音楽プレイヤーをまもなく発表すると言われているが、ハードディスクベースのiPodで市場を席巻した同社に対して、競合する複数のベンダーが同様の態度をとっている。

 「この市場への参入を歓迎する」というのはThomsonのバイスプレジデント、David Arland。同社のRCAブランドは、米国小売店での売上でトップ3にランクインしている。

 Appleが、結局パソコン市場のシェアのほとんどをIBMなどのPCメーカー各社に譲ってしまったのは周知の事実だ。しかし、Thomsonをはじめとする各社は、Appleのフラッシュプレイヤーによって、この市場全体の売上が拡大すると期待している。

 「Appleが参入した市場は必ず伸びてきた。これは業界にとって良いことだ」と、RioのDan Torres(プロダクトマーケティング担当バイスプレジデント)は述べている。

 TorresはフラッシュiPodの登場を織り込み済みで、Appleがその開発に合わせて部品の調達を進めていることをアジアの複数のサプライヤーが明らかにしていると指摘した。

 「この件についてはしばらく前から注意していた。フラッシュiPodは噂ではなく、本当の話だと思う」(Torres)

 大方の予想では、Appleが1月のMacworldでフラッシュiPodを発表すると見られている。しかし、今のところ同社はこの件に関するコメントを控えている。

 現在の携帯音楽プレイヤー市場では、フラッシュメモリ搭載型がハードディスク搭載型を出荷数で上回っているが、ただしフラッシュ側には多数のベンダーがひしめいている。米国小売市場で昨年最大のシェアを確保したのはiRiverで、次にRioとRCAが続いている。ほかにも、Nike/Phillips、Samsung、Creative Technologiesなどからフラッシュメモリ搭載製品が出されている。

「巨大市場」の開拓

 ThomsonのArlandをはじめとする複数の関係者によると、この市場にはAppleだけでなく、それ以外のメーカーにも参入の余地があるという。

 「AppleはiPodで大成功を収めたが、それでもMP3プレイヤーを保有する家庭はまだ1割に満たない。つまり、それだけ巨大な市場があるということだ」(Arland)

 2001年10月に初代iPodを発表したAppleは、ハードディスク搭載型の音楽プレイヤーを最初に発売したメーカーではなかったが、それでも今ではかなりの市場シェアを握っている。The NPD Groupによると、米国の小売市場では10月までの12カ月間にiPodが売上全体の80%以上を占めていたという。同製品の市場シェアは、初年度が40%、そして昨年同期は約3分の2だった。

 金融アナリストらは、Appleが短期間でフラッシュiPodを数百万台販売するとの予測を示している。Bear StearnsアナリストのAndy Neffは今月、AppleがフラッシュiPodを現会計年度中に600万台、そして翌年度に1350万台を販売するとの予測を示したが、ただしその平均価格は160ドルと、iPod(iPod miniが249ドル、60GバイトのiPod Photoが599ドル)より安くなるとしている。

 市場調査会社のIDCでは、来年の音楽プレイヤーの販売台数を3400万台と予測しているが、Neffの予想によると、Appleはこのうちの30%を奪える可能性があるという。

 Appleにとっての課題の1つは、同社CEO(最高経営責任者)のSteve Jobsが口にした次のような言葉に反映されている。同氏は以前「現在出回っているフラッシュベースのプレイヤーは、主にプレゼントとして購入され、実際には使われない場合が多い」と述べたことがあった。

 しかし、メモリの容量が拡大し同時に値段も下がったことで、そんな状況にも変化が見え始めている。

 「1Gバイトの容量を持つ製品がやっと出揃い始めた」とPortal PlayerのMichael Maia(共同創業者兼バイスプレジデント)は述べている。

  Appleを引きずり出す

 iPodに採用されたチップの製造元であるPortalPlayerは、これまではハードディスク市場に的を絞ってきた。しかし、フラッシュメモリの容量が増大するなか、同社もフラッシュ市場に目を向けるようになっている。この市場では、SigmaTelなどのチップメーカーが同社と競合している。噂では、フラッシュiPodに搭載されるチップはSigmaTelが製造しているという。

 既存のフラッシュメモリプレイヤーは、画面が付いていないか、あるいは1〜2行の文字表示が可能なディスプレイに、再生中の曲名や簡単な設定を表示するものが多い。このようなプレイヤーの大半では、これまではアルバム数枚分の曲しか保存できなかったため、曲をさまざまな形式で表示する精巧な仕組みは必要とされていなかった。

 「だが、性能を優先する市場、あるいはミッドレンジからハイエンドといった、これまでとは異なる市場が見えてきた」(Maia)

 NPDのアナリストStephen Bakerは、フラッシュメモリプレイヤーがさらに市場を開拓し、Appleも対応を余儀なくされる可能性が高いと言う。

 「彼らもいずれこの市場に参入しなくてはならない。iPod mini(4GバイトのiPod)が成功した要因と、フラッシュの価格傾向を考えると、149〜199ドルの価格帯で2〜4Gバイトという大容量メモリを搭載したフラッシュプレイヤーがもうすぐ入手可能になる」(Baker)

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