フォトレポート:NECの携帯電話事業を支えるNEC埼玉とは

永井美智子(CNET Japan編集部)2004年07月14日 12時38分

 NECは携帯電話端末や基地局装置の製造を行う埼玉日本電気(NEC埼玉)の様子を報道陣に公開した。主に国内向けの製品を手がけ、W-CDMAの基地局や第2.5世代/第3世代携帯電話端末を製造している場所だ。

 工場ではセル生産方式を導入し、需要の変化に素早く対応できる体制を整えている。携帯電話端末の組み立てではラインごとに生産量や良品率を競わせ、生産性の向上を図っている。これにより1998年には不良率が300〜400ppm(parts per million、百万個中に何個の不良品があるかを示す)だったものが、現在では10ppm以下になったという。

NEC埼玉 埼玉県児玉郡にある。敷地面積は約6万平方メートル、延床面積は2万8000平方メートル

携帯電話の組み立てライン セル生産方式を導入。ベルトコンベアを利用していた頃は1ライン180mだったが、現在は6mにまで短縮された。NEC埼玉では携帯電話端末の場合、月100万台以上の生産が可能という

基地局の組み立てライン パネルの組み立てから検査までを行うライン。海外向けの基地局もパネルはNEC埼玉で製造し、モジュール化して現地の工場に送るという

基地局の組み立てライン パネルの実装から試験までを行うライン。受注から出荷までのリードタイムは4.5〜5日という

TZ-802B 1987年に発売された、NEC初の国内向け市販携帯電話機。NEC埼玉では歴代の端末が展示されている

N900 2004年3月に中国市場に投入されたカード型携帯電話機。カメラ付き携帯電話としては「世界最軽量」(同社)といい、現在までに3〜4万台が出荷されているという

N620 7月に中国市場で発売するタッチパネル液晶搭載端末。手書きの中国文字が認識できる

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