ルネサス、業界初の「Mc-EX規格」に準拠したメモリカードを開発

 ルネサス テクノロジ(長澤紘一会長&CEO)は4月14日、業界で初めてモバイルコマース拡張規格「Mc-EX規格」に準拠した「ICカード機能搭載小型フラッシュメモリカード」を開発したことを発表。「MOPASSコンソーシアム」が推進しているモバイルコマースの普及・拡大を実現する「MOPASSカード」として、トライアルサービスへの提供を開始した。

 PC、PDAや携帯電話などのモバイル機器におけるICカード利用のニーズが高まっているが、従来のICカードのいわゆるクレジットカードサイズでは、モバイル機器で利用するには大きすぎ、また、大容量データを格納するだけのメモリ容量がないため、端末側にデータを保存する必要があった。また、PCなどで利用する場合も、USBなどの接続用にICカード専用のリーダ/ライタが必要となっていた。

 新たに開発した「ICカード機能搭載小型フラッシュメモリカード」は、業界初の「Mc-EX規格」に準拠したメモリカードで、複数のアプリケーションプログラムを搭載できるマルチアプリケーション対応OSを実装している。マルチメディアカード(MMC)仕様に準拠し、64MBの大容量をMMCと同サイズで実現。携帯電話、PDAなどのモバイル機器を始め、PCやデジタルAV機器など、MMC/SDメモリーカード対応のメモリカードスロットを備えるさまざまな機器で、特殊なリーダ/ライタなしに、ICカード機能を活用する複数アプリケーションの利用を可能にする。

 今回、同社では、マルチアプリケーション対応OSの搭載において、MOPASSカード仕様を満たすものを「MOPASSコンソーシアム」のトライアルサービスに提供し、MOPASSカードとしての適合性の確認を行っている。今後の開発にMOPASSカードとしての実使用結果を反映させるとともに、SDメモリーカード仕様まで準拠したICカード機能搭載小型フラッシュメモリカードを、市場が立ち上がる05年春に製品化する計画。

 また、「Mc-EX規格」に準拠したICカード機能内蔵メモリカードを「X-Mobile Card」と名づけ、推進していく方針。

ルネサス テクノロジ
「MOPASSコンソーシアム」

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