スクウェア・エニックス、PS2版ドラクエVを発表--ドラクエVIIIの映像も公開

永井美智子(CNET Japan編集部)2004年03月10日 10時56分

 スクウェア・エニックスは3月9日、同社のロールプレイングゲーム(RPG)「ドラゴンクエストV 天空の花嫁」のプレイステーション(PS)2版の発売を記念し、記者発表会を開催した。会場ではドラゴンクエストシリーズの最新版となる「ドラゴンクエストVIII 空と海と大地と呪われし姫君」の映像が公開された。

 ドラゴンクエストは1986年に第1作目が発表され、現在までにシリーズ合計で3400万本が出荷されている人気RPG。ドラゴンクエストVは1992年に任天堂のスーパーファミコン(SFC)用ソフトとして販売され、約280万本を売り上げている。

PS2版「ドラゴンクエストV 天空の花嫁」の戦闘シーン

 説明に立ったスクウェア・エニックス代表取締役社長の和田洋一氏は「ドラゴンクエストが、世界をリードする日本のゲーム市場を作った」と話す。現在ではゲーム機でプレイできるだけでなく、NTTドコモのFOMA 900iシリーズに搭載されたり、鉛筆を転がして対戦ゲームを行う「バトエン」シリーズが累計1億本に達すると紹介し、「言い過ぎかもしれないが、ゲームに関する大概のことはドラゴンクエストから始まった。日本を代表するゲームソフトから、世界を代表するコンテンツにしていきたい」と抱負を語る。今後はドラゴンクエストシリーズのオンライン化なども検討しているという。

 PS2版のドラゴンクエストVはPS2の処理能力を生かし、映像を3Dグラフィック化させた点が最大の特徴。これにより「迫力ある戦闘シーンなどが実現できた」(スクウェア・エニックス)と説明する。開発期間は2年ほどといい、基本的なストーリーはSFC版と変わらないものの、映像表現の点で大きな差があるとした。

 発売日は3月25日で、量販店やコンビニエンスストア、オンラインショップなどを通じて販売される。標準価格は7800円(税別)。販売目標数については「まずは100万本を目指したい」(同社)としている。SFC版の売上本数に比べると少ないようにも思えるが、現在のゲーム業界では30万本売れれば大ヒットとされており、SFC版の発売当時とは情勢が異なっている。

「ドラゴンクエストVIII 空と海と大地と呪われし姫君」

 会場では、ドラゴンクエストVIIIのプレビュー映像も初めて公開された。これはPS2版ドラゴンクエストVに同梱されるもの。戦闘シーンでは主人公が攻撃する様子が表示されるなど、今までと異なる表現手法が取られていることが明らかにされた。ドラゴンクエストVIIIの発売時期や価格は未定たが、同ソフトのシナリオ・ゲームデザインを担当するアーマープロジェクト代表取締役の堀井雄二氏は「開発は順調に進んでいる」と話した。

 ドラゴンクエストシリーズの楽曲を担当するすぎやまこういち氏は同シリーズの音楽を今後2〜3年かけて再録音し、順次CDとして発売していく計画を明らかにした。演奏は東京都交響楽団が行う。第1弾として、今年6月をめどにドラゴンクエストVの楽曲をCD化する予定だとしている。

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