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インテルの進めるパソコン多機能化、専用機器メーカーに影響も

2004/03/04 09:02
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 Intelは、デスクトップパソコンに、ネットワークハブとデジタルビデオレコーダーという2つの役目も担わせたいと考えている。スタンドアローン製品のメーカーにとって、この計画は脅威となる可能性がある。

 Intelは今年半ばに、新しいデスクトップ機用の2種類のチップセットをリリースする予定だが、同社ではこれらのチップセットにワイヤレスネットワーク技術--Wi-Fiアクセス機能を追加する。PCメーカー各社はこの2つのチップセットのいずれかを選択すれば、内蔵Wi-Fiアクセスポイントの基盤となる技術を無料で追加できる。

 「消費者は、自分の所有するPCや端末などすべての機器を、ワイヤレスネットワークに接続できるようにしたいと考えている」とIntelバイスプレジデント、Louis Burnsは述べている。

 Intelは同時に、Entertainment PC(EPC)の開発も進めている。EPCは、MicrosoftのWindows XP Media Center Editionオペレーティングシステム(OS)を搭載したデスクトップ機用の設計だが、PCメーカーはこの設計を利用することで、デジタルビデオレコーダーなどの機能が付いたエンターテインメント指向の強いマシンをつくりだせる。

 Intelでは、これらの機能をパソコンに追加することで、マルチメディアコンテンツの再生機能や家庭でネットワークに接続できる機能を、消費者向けデスクトップマシンの必須要素として打ち出そうとしている。同社では、将来テレビやステレオ機器などの数多くの製品が、ワイヤレスネットワークに接続可能になると予想している。同社のこの戦略は機器の価格を引き下げることから、消費者にとっては恩恵となるものの、一方ではそのあおりを食らうメーカーが出てくる可能性もある。

 チップセットにさまざまな機能を追加するというIntelのこの戦略は、これまでに何度か実行に移されたことがあり、そのたびに競合する企業のなかには市場から追い出されたところもあった。同社が、たとえば1999年にパソコン用チップセットにグラフィック機能を追加することに踏み切ったことから、結果的にグラフィックチップメーカーの間で大規模な整理統合が行なわれることになった。同チップメーカーの数は1998年の約40社から、今日ではわずか数社にまで減少している。また、マザーボード市場など他の業界でも、Intelが参入した際に同様の脅威を経験している。

 これと同様に、各パソコンメーカーがWi-Fiアクセスポイントの機能をデスクトップ機に追加するようになれば、Wi-Fi機器メーカーの間で整理統合が起こると予想される。現状では、パソコンユーザーがWi-Fiネットワークを導入する場合、DSL(デジタル加入者線)やケーブルモデムとパソコンとの間に設置するルータを購入するのが普通だ。ノートパソコンやデスクトップパソコンは、このワイヤレスルータを経由でネットに接続している。Intelの計画では、このルータの機能が自社製チップセットに統合されるので、ルータを別途用意する必要がなくなる。

 またTivoなどのデジタルビデオレコーダー(DVR)メーカーも、IntelのEPC計画から圧力を受ける可能性があると、アナリストらは指摘している。

この記事は海外CNET Networks発のニュースをCNET Japanが日本向け に編集したものです。

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