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インテル、プロトタイプ「Florence」の新モデル3種を発表へ

2004/02/16 10:26
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 Intelは今週コンシューマー向けポータブルPCのプロトタイプを発表する予定。従来のラップトップ機のクラムシェル型デザインと決別したこのPCは、デスクトップとノートPCを隔てていた境目を消し去ったものだ。

 今週サンフランシスコで開催されるIntelの春の開発者会議のなかで、同社は3つのプロトタイプを披露するが、このオールインワンタイプのデスクトップ機はそのなかの1つ。このほか、ビジネス向けノートPCのコンセプトモデル2機種も発表される。同社ではこれらを合わせて「Florence」と呼んでいる。

 このうち、「Florence Digital Home」と名付けられたコンシューマー向けのマシンは、17インチのワイド液晶画面を搭載し、ソニーのVaio Wなどのオールインワン・デスクトップと似た外見をしている。このモデルにはハンドルが付いており、これをつかんで家庭内を持ち運べるようになっている。しかし、バッテリーを内蔵し、また重量がわずか8ポンドしかない点が、他のオールインワン・デスクトップとは異なると、Intelのモバイル製品グループでチーフ・テクノロジー・エバンジェリストを務めるMike Trainorは説明している。

 このマシンのデザインは、すでにコンシューマーの間に見られる流行を、ある程度までは追ったものだ。過去数年間、自分の家で使っていたデスクトップPCの代わりとして、もっと軽量のノートPCを購入するユーザーが多くなっている。しかし、ノートPCの人気の理由であるサイズの小ささのような特徴は、反面でキーボードや画面の位置が固定されてしまうことにもつながり、何時間も連続して使うのに適したデザインではない。

 「このFlorenceモデルで我々は、Centrinoモバイル技術で得られるあらゆる機能を盛り込んだ、持ち運び可能なエンターテイメントセンターとなるPCを実現しようとした」(Trainor)

 このプロトタイプには、場面の縁の部分にデジタルカメラ、スピーカー、マイクが仕込んである。この画面の後ろにはキーボードがしまい込めるようになっており、またその支えとなる金属製の部分は折り畳みが可能で、マシンを簡単に移動できるようにつくられている。Intelでは、このプロトタイプがPCとして使われるだけでなく、携帯型テレビとしても利用されることを想定しているとTrainorは述べている。

 このマシンには、VoIP電話用の受話器や、マルチメディア機能を操作するためのリモコンの置き場となるスペースも取られている。またWi-Fiネットワーク機能が内蔵されており、家庭のネットワークに接続できる。さらに有料コンテンツ向けのセキュリティおよび認証機能を果たす指紋センサーやスマートカード・リーダーも付属していると、Trainorは述べている。

具体化は、当分さきの話

 IntelはこれらのFlorenceのプロトタイプを今週披露するが、しかしTrainorの話では、コンシューマー向けにこうした製品が発売されるのは、しばらく先のことだと考えているという。

 「理論上では、これらは2005年度のコンセプトモデルだ。“理論上”とわざわざ付け加えたのは、特にこの家庭向けのデザインをとても面白いと考えるメーカーが出てきて、2004年のうちにこれを採用し、生産すると私が思っているからだ」(Trainor)

 仮にPCメーカーがこのデザインを採用した場合、「Sonoma」というコードネームのCentrinoバンドルを利用することになる。これは、Pentium Mプロセッサを含むワイヤレスノートPC用チップと一連のチップ、そしてワイヤレスモジュールをバンドルしたものだ。

 「おそらく、Centrinoモバイル技術を使わなくては、このサイズでこの軽さのマシンをつくることは不可能だろう。実際、ゲームマニア向けのノートPCのなかには、8ポンドより重いものもある」(Trainor)

  Florence Digital Homeは確かに多くの注目を集めそうだが、こうしたオールインワン型のデスクトップ機が売れるかどうかとなると、また話は変わってくる。これまで、こうしたタイプのPCを売るのは、普通のデスクトップマシンやノートPCよりも難しかった。

 それでもIntelは、デスクトップ機にノートPC用プロセッサを搭載するといういくぶん変わったこのコンセプトが、やがて人気を集めると考えている。

 「持ち運びができ、どこでも使える自由を重視するユーザーがますます増えており、(こうしたデザインが受け入れられる)市場セグメントができつつある。また、PCのデザインもさまざまライフスタイルに合わせたものとなってきている」(Trainor)

 このほかに、Intelでは2つのビジネス向けノートPCのプロトタイプも発表する。「On-the-Go」という12インチ画面を積んだ軽量ノートPCは、出張が多いビジネスユーザーをターゲットにしたもの。また、「Virtual Office」というコミュニケーション機能を重視したモデルは、15.4インチワード画面を搭載し、リモートオフィスでの勤務が多いユーザーの利用を想定している。

この記事は海外CNET Networks発のニュースをCNET Japanが日本向けに編集したものです。

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