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「フラットパネルテレビ需要の年平均伸長率は52.9%」とJEITA

2004/02/05 20:27
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 「2008年までに、アナログ機器からデジタル機器への世代交代が明確となる。テレビはCRTから、液晶、PDPといったフラットパネルへ、録画再生機はVTRからDVDへの移行が急速に進むだろう」。シャープ渉外部主事で電子機器予測統計専門委員会AV世界需要予測ワーキンググループ主査を務める山口佳子氏は、電子情報技術産業協会(JEITA)主催の電子機器需要予測セミナーにてこのように語った。

JEITA AV世界需要予測ワーキンググループ主査、山口佳子氏

 山口氏によると、CRTカラーテレビ、フラットパネルテレビ(FPT)、プロジェクションテレビを含めたカラーテレビの総市場はほぼ飽和状態で、今後2008年までの成長率もほぼ横ばいになるという。だが、FPTの世界需要は2003年から2008年まで年平均52.9%の高い伸び率で成長を続け、2003年には3%となっていたカラーテレビ総需要に対するFPTの比率(フラット化率)は、2008年には約22%となるだろうとJEITAでは予測している。逆に、2003年にカラーテレビ全体の94%を占めていたCRTは、2008年には75%まで縮小するとしている。

 フラット化が最も先行しているのは日本で、2003年のフラット化率は約17%。2004年にはさらに品揃えが充実してコストダウンも進むだろうとの予測から、フラット化率は3割を越え、2008年には約8割がFPTとなるだろうとしている。なお、米国および西欧における2003年のフラット化率は共に約3%、2008年は米国が約30%、西欧が27%との予測値が出ている。

 VTR、DVDといった再生録画機については、世界的にVTRからDVDへの置き換えが進み、「2002年にDVDの需要がVTRの需要を上回った」と山口氏。VTRの需要は今後も減少し、2006年には1000万台を切るだろうと山口氏はいう。いっぽうDVDの需要は、パッケージソフトの充実や製品の低価格化が進むこと、さらに録画可能な機種も登場したことから順調に拡大し、2008年の需要台数は8464万台になるとのことだ。

 DVDには再生専用タイプと録画が可能なレコーダータイプの2種類が市場に存在するが、特に日本では録画志向が高く、同タイプの低価格化も進んだことから、2003年のDVDレコーダーの需要台数は196万台とDVD全体の38%にまで達した。なかでもHDD内蔵型タイプは、テープの入れ替えや巻き戻しなどが必要ないなど、従来のVTRにはない便利さが支持されたこともあり、DVDレコーダー需要全体の67%を占める131万台になったという。山口氏は、2004年にレコーダータイプが再生専用機の需要を抜くとしており、2008年には94%がレコーダータイプになるだろうとしている。世界全体のレコーダータイプの需要に関しては、「日本ほど急速には進まないが、2008年には46%がレコーダータイプとなるだろう」と山口氏はいう。

 数あるAV機器のなかで特に需要の年平均伸長率の高いFPT(2003年から2008年までの平均伸長率52.9%)とDVD(同6.5%)のほかにも、山口氏はカーナビゲーションシステム(同14.0%)やビデオ一体型カメラ(同2.6%)も伸びるだろうとしている。逆に年平均伸長率がマイナスとなるのがVTR(同マイナス28.1%)、ヘッドホンステレオ(同マイナス21.2%)、CTRカラーテレビ(同マイナス3.0%)などで、「デジタル化への動きは明確だ。(テレビのような)飽和状態の市場でも、デジタル化で新規製品による需要が生まれ、市場が活性化する」と山口氏は語った。

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