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米HP、米アップルと提携--HPブランドのiPod発売へ

2004/01/12 08:00
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 サンフランシスコ発--米Hewlett-Packard(HP)は米国時間8日、米Apple Computerから供給を受け、HPブランドのiPodを今年夏に発売すると述べた。これは、家電分野でのビジネス拡大に向けた同社の新たな動きとなる。

 Appleが生産しHPに提供する予定の音楽プレーヤーには、iPodの名前は付かない。だが、 デザインや機能は、第三世代のiPod製品と同じものになると、AppleシニアバイスプレジデントのPhil Schillerは同日行われたインタビューの中で述べている。またHPの音楽プレーヤーは、「HPブルー」を使ったものになる。

 「我々からみると、HPがiPod製品を再販することになる」とSchillerは述べ、HPに供給する音楽プレーヤーの起動時にはAppleロゴが表示され、また現在iPod用に出されているアクセサリもすべて利用できると付け加えた。

 さらに、HPは自社のコンシューマー向けPCやデスクトップPCに、AppleのiTunesプログラムをプレインストールしていく。HPは以前、デジタル音楽プレーヤーとオンラインの音楽販売市場に参入する計画があると語っていたが、これには他社と提携する可能性が高いと、同社の計画に詳しい情報筋は指摘していた。

 Appleは、長い間独自路線にこだわる戦略を採り続けてきたが、今回の提携で、状況さえ整えば、そうした戦略を捨てる覚悟があることを大胆に示したといえる。

 「Appleにとって、Windows-Intel陣営に属する競合他社に、自社の製品を供給するというのは重大なニュースだ。この提携は、Appleが現在市場でどう見られているかを実に雄弁に物語っている」と、米Technology Business Researchのアナリスト、Tim Dealは述べている。

 Appleはつい数ヶ月前にiTunesのWindowsバージョンを提供し始めたばかりだ。当初のMac専用サービス開始から6カ月遅れで同社はWindowsバージョンのリリースしたが、その際には同社最高経営責任者(CEO)のSteve Jobsが「あり得ない事が起こった 」("Hell froze over")と宣言したほどだ。同社はまた、複数のサードパーティとひそかに協力を進め、iPod用アクセサリの数を増やしてきてもいる。

 HPは今回のCESで、数多くの新製品を家電市場に投入すると発表したが、Appleとの提携はそのうちの1つにあたる。

 同社は、家庭での「エンターテイメント用ハブ」として機能し、音楽、写真、動画ファイルなどを一元的に管理・保存するため機器を発売すると述べた。また、画面サイズが42インチのプラズマテレビと、30インチの液晶テレビも発表し、さらにホームシアターシステムの一部として利用されるコンシューマー向けのプロジェクターを発売するとの計画も認めた。同社はまた、今後開発するパソコンにはより厳格なコンテンツ保護機能を搭載していくことや、LightScribeという名の、CD/DVDの表面に直接ラベル情報を書き込むための新技術についても発表を行った。

   AppleのSchillerは、今回の提携でHPに供給されるのは、従来からあるiPodだけで、容量4GBの1インチ・ハードディスクを採用した新しいiPod Miniは含まれないという。だが、「当然、将来Miniのほうを供給することも視野に入れている」と付け加えた。

 Appleが他のパソコンメーカーもしくは家電メーカーとの間で、HPの場合と同様の提携を検討するかどうかについて、Schillerはコメントしなかったが、HPとの契約が複数年にわたるエクスクルーシブなものだと述べた。

 HPの最高経営責任者(CEO)、Carly Fiorinaは、同社がAppleとの提携を決める前に多数の選択肢を検討したと語った。「我々は、デジタルミュージックの素晴らしい体験を実現するもの探し求め、たくさんの選択肢を検討した結果、AppleのiPodとiTunes音楽ダウンロードサービスが、ダントツに優れていると判断した」と、同氏は声明の中で述べている。「Appleと提携することで、HPは、世界でもっとも優れたデジタル音楽関連製品を、自社のデジタルエンターテイメントシステム向け戦略に統合する機会を手にした」(Fiorina)

 AppleのSteve Jobsは、今回の提携で、iPodユーザーの数が確実に増加すると述べている。

「Appleの目標は、iPodとiTunesを世界中の音楽ファンの手に届けることだ。HPとの提携は、この目標達成に必ず役立つことだろう。多数の互換性のない独自技術を使うデジタル音楽サービスが登場して、業界が分裂する中で、コンシューマーはデジタル音楽分野のリーダーとなるHPおよびAppleの2社から、他に比肩するもののない同じソリューションが提供されることに、改めて安心感を覚えるだろう」(Jobs)

 Appleは、前四半期の73万台を含め、自社だけで200万台以上のiPodを販売してきている。

 HPとAppleは、HPブランドiPodの価格も記憶容量も明らかにしなかったが、両社は「現在販売中の他社のデジタル音楽プレーヤーと比較しても、競争力のある価格に設定する」と述べている。

この記事は海外CNET Networks発のニュースをCNET Japanが日本向けに編集したものです。

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