米ウェスタン・デジタル、多機能外付けハードディスクを発表

 米Western Digitalは米国時間6日、8種類のメモリカードを読み取り可能な外付けハードディスクを発表した。これは、外付けディスクドライブ市場での競争激化を示すものだ。

 Media Centerというこの製品は、今回Western Digitalが発表した他の外付けハードディスクと同様、ボタンを押すだけでデータをバックアップできる。

 この製品は、USB(Universal Serial Bus)2.0接続のハブとしても機能するよう設計されており、例えばスキャナのような周辺機器をコンピュータに接続するのにも使える。このハードディスクには、USB 2.0ポートが前面と背面に1基ずつ装備され、また2基のFireWireポートも付属している。

 同社によれば、Media Centerは今月中にも小売店やWestern Digitalのオンラインストアで発売となり、250ギガバイトバージョンの価格は399ドルになるという。Western Digitalでは、Media CenterがPCだけでなく、デジタルカメラやMP3プレーヤーのような家電製品のデータバックアップにも利用されると予想している。

 「現在、コンシューマーやプロが扱っているコンテンツは大容量のものが多く、高性能で頑丈なオールインワンタイプのストレージ装置が求められている」と、Western Digitalのマーケティング担当バイスプレジデント、Richard Rutledgeは声明のなかで述べている。

 同社は、ラスべガスで今週開催されるConsumer Electronics Show(CES)で、Media Center製品や他の新しい外付けハードディスクを展示することになっている。

 ハードディスクメーカー米Maxtorや米Seagate Technologyは、押しボタン式のバックアップ機能を搭載した外付けハードディスク製品をすでに発表している。調査会社米IDCアナリストのDave Reinselは、ファイルをバックアップする手順が難しすぎるために、よくバックアップを取り忘れるユーザーには、このようなテクノロジーがアピールするはずだと述べている。

 Reinselは、Western DigitalがCompactFlash Types IやII、Memory Stick、Secure Digitalのようなメモリカードフォーマットに対応するカードリーダーを、外付けハードディスクに追加した点を高く評価している。カードリーダーは、デジタルカメラの画像をパソコンへ簡単に転送する方法を求めるユーザーにアピールするはずだと、Reinselはコメントしている。

 Western Digitalによれば、同社の「Dual-option Backup」システムによって、自動的に、あるいは必要に応じてユーザーがボタンを押すことで、データをバックアップできるという。この機能を搭載したことで、複数のハードディスクや、パソコン、ノートPCを使用するユーザーは、Media Centerや他の新しい外付けハードディスクに複数のソースからデータをコピーできる。

この記事は海外CNET Networks発のニュースをCNET Japanが日本向けに編集したものです。

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