パワー・トゥ・ザ・ピープル(PTP、有吉昌康社長)は12月22日、デジタル 機器メーカーの格付け情報を集計し、一般向けに定期的に公開するとともに、 企業向けに詳細データを販売開始することを発表した。
企業の社会的責任(CSR:Corporate Social Responsibility)が注目される なか、CSRのなかでも最も企業が責任を果たすべき「消費者対応」に対し、具 体的客観的な指標を提供することが狙い。まず12月から、問合せのあった企業 に対し、より詳細なマーケティングデータの販売を開始し、来春から、集計し た格付けや順位の情報を一般にも公開していく。
PTPでは、設立以来3年半にわたり、消費者による商品・サービスの評価をイ ンターネット上で客観的な視点で掲載してきた。従来は、個別の商品・サービ スごとの顧客満足度データを公開してきたが、今回、新たに企業ごとに集計し たデータによる格付けランキングを一般消費者に公開することにした。
格付けにあたっては、インターネットや携帯電話で寄せられる一般消費者の 声をもとに集計した商品に対する「顧客満足度」と、同社が3年前から調査し ている「不具合発生率」を企業ごとにまとめ、評価を決定する。
同社では、今後も定期的に企業の格付けを公開し、企業イメージだけでなく、 具体的な商品群ごとに顧客満足度を提供することで、企業に対する消費者の評 価の目を育てていきたい考え。また、格付けを公開することで、企業自体の消 費者対応への関心を喚起し、商品・サービスの改善に真剣に取り組む企業の増 加を推進していく方針。
さらに、企業向けに、消費者の視点から商品・サービス改善のためのコンサ ルティング活動を行ってきたノウハウをもとに、今後、顧客満足度の分析デー タを幅広く企業に販売するほか、大企業だけでなく中小企業や部品メーカーに 対しても、分析データの提供および、商品企画力や提案力向上のためのコンサ ルティングを提供していく予定。
CNET Japanの記事を毎朝メールでまとめ読み(無料)
OMO戦略や小売DXの実現へ
顧客満足度を高めるデータ活用5つの打ち手
ものづくりの革新と社会課題の解決
ニコンが描く「人と機械が共創する社会」
パナソニックのV2H蓄電システムで創る
エコなのに快適な未来の住宅環境
ZDNET×マイクロソフトが贈る特別企画
今、必要な戦略的セキュリティとガバナンス