電子製品が牽引する米年末商戦

 最新の調査結果によると、コンピュータや電子機器を販売する小売店における感謝祭の週の売上げは、前年より好調な結果を収めたという。

 米NPD Groupが8日(米国時間)に発表した調査レポートによると、ホリデーシーズン初日となる「ブラックフライデー」を含む感謝祭の週に、米国内のコンピュータやその他の電子機器の売上高は、6億3100万ドルに達したという。

 このデータは、売上げが増加しているという、以前のレポートを裏付けるものとなった。

 感謝祭、ブラックフライデーの後の週末は、クリスマスまでの休暇シーズンの購買動向を決定することが多い。調査によると、売上高は11%増加して、昨年の5億6800万ドルから6億3100万ドルとなった。

 かつて、ブラックフライデーは1年で最大の売上げを誇る日だったが、最近は売上動向を示す日として考えられることのほうが多い。同社によると、消費者は最後まで待つ傾向が強く、現在では一日の売上高が最高額に達するのはクリスマス直前の週末という。

 NPDグループによると、2003年の感謝祭の週の売上高は11%増となった。この増加率は昨年より低く、昨年は17%増で5億6800万ドルだった。

 「この結果を不満に思う人はいないと思う。この週の売上げは、消費者の購入意欲だけが作用しているのではないことを見落としてはいけない。プロモーションによる影響が強い」とNDP Groupのアナリスト、Steve Bakerは述べる。

 NPD Groupのレポートによると、最も良く売れた製品の1つがDVDドライブ、デジタルカメラ、USB(Universal Serial Bus)を用いたデータストレージ端末で、これらは全てチラシ広告や金曜朝のプロモーションで大きく取り扱われていた。ノートPCの売上も大幅に増加したが、デスクトップPCはわずかに減っているという。

 同調査レポートでは、DVDドライブは年間成長率527%で増加しており、デジタルカメラの増加率は55%となった。ワイヤレスネットワーク関連のハードウェアも動きが目立ったアイテムで、前年比140%増となっている。

 プリンターと平面ディスプレイの売れ行きは芳しくなかった。この原因として、液晶ディスプレイ(LCD)パネルが品薄だったことと、プリンターの複合機などがすでにかなり割安で販売されていることがある。そのため、小売店は他のアイテムにフォーカスしてプロモーションを展開したと、Bakerは説明している。

この記事は海外CNET Networks発のニュースをCNET Japanが日本向けに編集したものです。

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