日本ビクターの子会社、組み込み用カラーGUI端末を発売

ニューズフロント2003年11月05日 16時13分

 日本ビクターの100%子会社であるビクター・データ・システムズ(VDS)は、組込み用カラーGUI端末「シリアルディスプレイ」、TS-05SとTS-10Sを発売する。日本ビクターが11月5日に明らかにしたもの。発売時期はTS-05Sが11月5日で、TS-10Sが2004年1月。いずれも価格はオープンとする。

 シリアルディスプレイは、すでに製品化されているVDS製ディスプレイモニタに、GUI機能を実現するミドルウエアを一体化させた産業機器向け組み込み用カラーGUI端末。搭載する画面は、TS-05Sが5.7型STN液晶(320×240ピクセル、256色)、TS-10Sが10.4型液晶(640×480ピクセル、6万5000色)。

 シリアルインターフェース(RS232C)からのコマンドで表示や操作を制御できるので、「GUIの開発工数/コストの大幅削減が可能で、高機能GUIの新規導入を短時間/低価格で実現する」(同社)。またRS232c経由のコマンドで制御するため、組み込む機器のホストコンピュータやOSに依存しない。

シリアルディスプレイ(TS-05S)

 同端末の主な特徴は以下の通り。

  • VDS製ミドルウェア、Embedded Viewを搭載し、パソコンのGUI環境並みのオブジェクト表示に対応する
  • 別売のGUI画面作成支援ソフトウェアを使うと、GUI画面のオブジェクト(ボタン、文字ラベル、ビットマップ画像など)の配置設計が容易に行える
  • 描画表示は同端末側で行うため、システム全体のパフォーマンス向上が期待できる

 さらに両社は、同端末用のGUI画面作成支援ソフト、Design TLの販売も行う。GUI画面作成、コマンド生成、画面データ転送(シリアルディスプレイへの書き込み)といった機能を持ち、パソコン上でオブジェクトの配置/設定が行える。対応OSはWindows XP/2000。11月5日に発売する。価格はオープン。

日本ビクターのプレスリリース

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