米インテル、米AMD、年末商戦に向け共に値下げ

 米Intelと米Advanced Micro Devices(AMD)が、年末のPC商戦に向けて、デスクトップ用チップの価格を相次いで引き下げる。

 Intelに近い情報筋によると、同社は米国時間26日、Pentium 4デスクトップ向けチップを7〜35%引き下げる。最も高価なチップが値下げ率も最も大きくなるという。この結果、Pentium 4-3.2GHzは、大量一括購入時の価格が637ドルから417ドルへと35%引き下げられ、また800MHzのシステムバスを持つPentium 4-3.0GHzは、33%値下がりして、417ドルから278ドルとなる。

 Intelがチップの値下げをしていくやり方は、ジグラットという古代メソポタミアの階段式ピラミッドの形に似ている。同社が値下げをする際は、最も高価なチップが2番目に強力なチップの価格まで下げられ、2番目は3番目、3番目は4番目へと続く。たとえば、800MHzバス対応Pentium 4-2.8GHzの価格は現在278ドルだが、この価格帯には新たに3.0GHzのチップが入り、また2.8GHzのほうは、現在の800MHzバス対応2.6GHzチップの価格である218ドルに下がる。

 7月に明らかにされていた今回の値下げだが、当初は多数の新機能を搭載した新チップ、Prescottの投入に向けた地ならしの目的があった。

 だが、Prescottの発売が来年2月以降となった今、この値下げの目的がPentium 4にパフォーマンス強化のためのキャッシュを2Mバイト搭載した新バージョン、Pentium 4 Extreme Edition投入に向けた地ならしへと変わった。 

 Intelでは今夏の終わりに、ワークステーション向けのXeonチップとほぼ同じ構成のPentium 4 Extreme Edition(3.2GHz)を製品ラインアップに追加している。Dellをはじめとするベンダー各社は11月16日頃、ネバダ州ラスベガスで始まるComdexトレードショウの開幕に合わせて、同チップを搭載したゲーム用PCをリリースすると見られている。

 一方のAMDは、10月27日に値下げを実施する可能性が高い。Smith Barneyのアナリスト、Clark Westmountは、今月初めに公表したレポートの中で、「この件について、我々はまだはっきりとした確認が取れていないが、Intelが価格を引き下げた翌日に値下げに踏み切るのがAMDの常套手段だ」と書いている。

この記事は海外CNET Networks発のニュースをCNET Japanが日本向けに編集したものです。

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