ソニー・ミュージックエンターテインメントは、チップメーカーの米Intelと提携し、携帯機器市場に参入する。
両社は16日(米国時間)、Intelチップを搭載したポータブル機器で、ソニーの音楽、写真、動画などのコンテンツが再生できるように、共同で開発を進めると発表した。
Intelによれば、両社はまずソニーのデジタル音楽/ビデオなどコンテンツを、携帯電話やPDAといったポータブル機器上でも、PC並のクオリティで再生できるようにするという。その後、両社はPCベースのマルチメディアコンテンツ開発を手がける計画だ。
コンテンツの所有者は、これまで違法コピーの問題を恐れて、、ユーザーが音楽その他のメディアに簡単にアクセスできるようにすることを敬遠してきている。また、デバイスメーカー側でも、ライバルとの差別化を図るために、良質なコンテンツ提供が重要だと考えている。
ソニーは、自社製ハードウェアで、同じく自社所有のコンテンツを、簡単に扱えるようにしようと、グループ内で取り組みを進めていたことがあったが、ハードウェア部門のためにコンテンツ部門の収益が犠牲になるのではないかとの懸念が消えず、結局その取り組みも頓挫してしまった。
今回発表した提携を通じ、Intelはモバイルハードウェア製造メーカーに自社チップとメモリを、いっぽうソニーは無線通信事業者に自社コンテンツを売り込むことを狙っている。そのほか、モバイル機器メーカーは製品を市場に投入するまでの時間を短縮でき、いっぽう無線通信事業者は自社サービスへの加入者増加や収益増加につなげられるなどのメリットもあると、Intelは説明している。
Intelの関係者の話では、両社が開発するアプリケーションは、来年前半に各通信事業者や機器メーカーが提供するハードウェアに搭載されて、市場に出回るという。
この記事は海外CNET Networks発のニュースをCNET Japanが日本向けに編集したものです。
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