米デル、「締まり屋向けのMedia Center」代替ソフトを提供へ

 米Dellは、米Microsoftが新たに発表したMedia Centerオペレーティングシステムに、余計なお金を払いたくないというコンシューマー向けに、代わりとなる選択肢を用意した。

 同社は米国時間9月30日、Dell Media Experienceという社内で開発したマルチメディア・ユーザーインタフェースを、Windows XP Media Center 2004非搭載のデスクトップ機で提供することを明らかにした。

 10月17日からDimensionデスクトップ機に無償でプレインストールされるMedia Experienceソフトウェアは、音楽、写真、もしくは映画へ素早くアクセスでき、その再生や表示を可能にする専用のインタフェースを搭載している。Dellによると、同社が取り組むデジタルホーム戦略の一環として先週初めて公開されたこのソフトウェアは、DellのAximハンドヘルドやPCなど、各種デバイス間のファイル共有も簡単にできるようにするという。

 DellのDimension製品マーケティング担当ディレクター、Mark Venaによると、Microsoftの新オペレーティングシステムを搭載していないPCの各モデルについては、顧客への公平性を保つためにDellがMedia Experienceソフトウェアをインストールするという。

 Media Experienceソフトウェアは、DellがHewlett-Packard(HP)などと競合する上で役立つかもしれない。HPの最新モデル、Pavilion a300 デスクトップには、PCを使ったデジタル写真のダウンロード、編集、保管で消費者を支援するHP ImageZoneなどのソフトウェアがインストールされている。

 Dellはまず、同ソフトウェアをDimensionデスクトップに搭載し、続いてInspironノートブックPCでも提供していく。これにより、最低価格が400ドルというDimensionのベーシックモデルを購入した顧客にも、マルチメディアデータ管理用の同ソフトウェアが行き渡るようにする。

 なお、同社ウェブサイトに掲載された情報では、Dell Media Center PCの価格は1069ドルからとなっている。

 Media Experienceソフトウェアは、MicrosoftのMedia Centerが搭載する多くのものと同様の機能を、Dellの廉価版デスクトップの顧客に提供する。だが、Media Centerの構成要素でメインとなるテレビ番組の録画や再生機能が欠如しているなど、すべての機能が搭載されているわけではない。

 アナリストは、Dellのこの動きを顧客に選択肢を提供するものとして評価している。アナリストの1人は、2種類の似通ったマルチメディアソフトウェアパッケージを提供することは、市場の反応を見る一種の実験ではないかとしている。

この記事は海外CNET Networks発のニュースをCNET Japanが日本向けに編集したものです。

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