NEC、自然で多彩な音声を作成可能な音声合成エンジンを開発

ニューズフロント2003年08月18日 17時20分

 NECは、音声合成エンジンNuTalker-Sと同エンジンに対応するデザインツールを開発したと、8月8日に発表した。同社によると、「多彩な声質のデザインが可能な上に高音質で、プログラムのサイズも小さい」という。

 同エンジンとデザインツールの特徴は以下の通り。

  • 声の高さや長さを変えても高い自然性を保つ音声合成方式である「半音節波形編集合成方式」を採用
  • 人間の発話から抽出したパラメータを用いる韻律制御「属性木構造クラスタリング」により、自然で滑らかなイントネーションを実現
  • PDAやカーナビゲーション機器などへの搭載を想定し、必要とされるメモリ容量を従来の10分の1程度まで連続的に圧縮可能
  • デザインツールは発音記号レベルの編集に対応し、エコーやコーラスなどの音響効果の付加も可能

 NECでは、「これらの特徴により、読み上げ用途だけでなく、さまざまな個性を持つキャラクターとの対話が可能となり、より親しみやすい音声インターフェースを多様なプラットフォーム上で実現できる」としている。「従来ならアナウンサーや俳優の音声を収録しなければならない状況でも、NuTalker-Sを使えば音声合成で済む」(同社)

 なおNuTalker-Sの開発には、多摩美術大学造形表現学科デザイン学科が協力した。

NECのプレスリリース

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