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半導体市場の牽引役はPCから携帯電話に移行中

2003/06/03 17:22
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 WSTS(世界半導体市場統計)の日本協議会は6月3日、2003年から2006年までの半導体市場推移に関する春季予測を発表した。世界市場は回復基調にあり、「2005年には半導体市場のピークであった2000年の2000億ドル規模に回復する」(WSTS日本協議会会長の戸所義博氏)という。

 WSTSによると、2002年の世界半導体市場は2001年を谷底に回復軌道に戻り、前年比1.3%増の1407億ドルとなったという。2003年は回復基調を継続し、同11.5%増の1569億ドルになると予測している。2004年には伸び率のピークを迎え、同18.4%増の1857億ドル、2005年は7.9%増の2004億ドル、2006年には同3.7%増の2079億ドルになる見込み。2002年から2006年までの年平均成長率はプラス10.3%で推移すると見込んでいる。

 地域別の年平均成長率をドルベースで比べると、米州が5.7%、欧州が9.7%、日本が11.1%、アジアパシフィックが12.6%となっている。アジアパシフィックが高い成長率を示しているのは、各企業の生産拠点がアジアへ移っていることが大きな要因。一方、日本の市場を牽引しているのはデジタルカメラ、DVD機器、カメラ付携帯電話などのコンシューマー製品だ。同協議会 副会長の市山寿雄氏は「日本の経済が落ち込んでいる中、日本の半導体市場の成長が見込めるのはデジタルコンシューマー製品やカメラ付きを始めとした携帯電話があるからだ」と話しており、パソコン以外の製品が 半導体市場を牽引し始めていることを明らかにした。

WSTS日本協議会会長の戸所義博氏

 日本の半導体市場動向を見ると、2002年の市場規模は前年比5.3%減と落ち込んでいる。しかし2003年の四半期ごとの対前年比伸び率は回復基調にあるという。2003年第1四半期は1.5%減となったものの、第2四半期以降はそれぞれ3.1%増、6.0%増、3.6%増となり、通年では12.4%増の4.3兆円になると予測する。その後も市場は堅調に推移し、2004年は前年比15.4%増の4.9兆円、2005年は同8.8%増の5.4兆円、2006年には3.1%増の5.5兆円となる。その結果、2002年から2006年までの年平均成長率はプラス9.8%となる見込みだ。

 世界市場における製品別の市場動向を見ると、2003年度はディスクリートが前年比7.3%増の133億ドルとなるほか、LED、CCDなどのオプトエレクトロニクスは同22.0%増の83億ドルに回復し、IC全体も同11.1%増の1339億ドルになると見込んでいる。ICの製品別予測ではMOSマイクロは前年比12.0%増、MOSロジックは同9.6%増、アナログは同8.8%増、フラッシュメモリなどの成長によりMOSメモリが13.8%増としている。

 なお、今回の市場予測は5月20日から23日の4日間、北九州市で開催された2003年春季市場予測会議に基づくもの。同会議には日本の11社を含む世界の主要半導体メーカー22社が参加した。

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