Opera「やっぱりやります」:Mac版新バージョンリリースへ

 開発中止か継続か、今後の開発動向が注目されていたMac用Operaブラウザの新バージョンが、ついに22日リリースされる。

 「われわれは今後もMacプラットフォームで戦っていくことにした。明日22日にMac版新バージョンをリリースする」とOpera Software代表Pal Hvistendahlは、この発表を伝えるメールに記している。

 Operaはノルウェーのオスロにある非公開企業。ブラウザ最大手のMicrosoftや、オープンソースのMozillaと競合し、独自の地位を築いてきたが、Operaが油断していた隙に、今年1月Apple Computerが、オープンソースのKHTMLコードをベースにしたSafariブラウザをリリースしてしまった。

 Operaの最高経営責任者(CEO)Jon von Tetzchnerは当時、Appleが競争に参入した状況下では、Mac版Opera--Operaの、もともとわずかな市場シェアのうち、さらにわずかな割合しか占めていない--の開発を続けることは現実的でないかもしれない、と述べていた。

 これに対してAppleでは、Operaの苦情に「負け惜しみだ」と応じていた。

 Operaは先月態度を変更し、新しいコードベースでは、異なるオペレーティングシステム(OS)向けに別々のバージョンを開発するのがかなり簡単になるので、今後もMac版Operaの製作を継続できると表明していた。

 22日にリリースされるMac Operaはバージョン6.02で、バージョン7から始まる新世代Operaブラウザにはまだなっていない。昨年8月にリリースされた新世代Operaは、コードベースが全く新しくなっており、より高速で、World Wide Web Consortium(W3C)推奨の業界標準をより多くサポートしている。

Operaは、Macバージョン製作続行を決断した理由の1つとして、消費者やサードパーティ開発会社が関心を寄せたことを挙げた。たとえばMacromediaは昨年7月、同社製ウェブ作成ツールにOperaを組み込むと発表している。

 「Macユーザーが声をあげてくれた。全てのMacユーザー、そしてアプリケーションにわが社のレンダリングエンジンを使用したいというMac用ソフトウェア開発会社から寄せられた多大な関心のおかげで、MacバージョンのOpera 7は間もなくリリースされる」とTetzchnerは声明で述べている。

 Operaは今後、Macブラウザをバージョン7で高速化することに集中的に取り組んでいくという。バージョン7は、WindowsとLinux OSでは既にリリースされている。

 Mac版Opera 6.02は、広告付き無料バージョンと、39ドルの有料バージョンが同社ウェブサイトからダウンロード可能になるという。

この記事は海外CNET Networks発のニュースをCNET Japanが日本向けに編集したものです。

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