キヤノンのQ1決算、純利益が過去最高の716億円に

ニューズフロント(CNET Japan特約)2003年05月01日 14時51分

 キヤノンは4月30日、2003年12月期第1四半期(2003年1月1日〜2003年3月31日)の連結決算を発表した。売上高は前年同期比12.4%増の7315億6100万円。営業利益は同81.9%増の1174億700万円、純利益は同126.2%増の716億100万円と大幅な増益となった。特に、純利益は四半期ベースで過去最高を記録した。

 景気低迷が続く中で、企業向けのデジタル複写機市場で複合機やカラー機の需要が堅調に推移した。また前年同期に減収となっていたレーザービームプリンタや半導体製造装置の売上げが回復した。デジタルカメラは大幅な需要拡大が見られた。

 製品事業別の状況は以下の通り。

  • 事務機事業のうち、オフィスイメージング機器は白黒デジタルネットワーク複合機や中高速機などの売上げが国内外で堅調な伸びを見せ、コンピュータ周辺機器ではレーザビームプリンタの受注が回復したことで大幅な売上増を記録した。ビジネス情報機器は国内のパソコン販売が落ち込んだことにより、19.9%の減収となった。これらの結果、事務機事業全体の売上高は5514億7500万円(前年同期比6.6%増)となった。
  • カメラ事業では、銀塩カメラの売上高が低迷したが、その反面デジタルカメラの需要が引き続き高い伸びを維持した。昨年後半に販売開始したコンパクトタイプカメラが大幅な売上増を達成、売上高は1175億4400万円(前年同期比102.6%増)となった。
  • 光学機器及びその他事業は、半導体メーカーの設備投資抑制の影響を受けたものの、半導体製造装置は液晶基盤露光装置の売上が大幅に伸びたことにより、売上高が625億4200万円(前年同期比30.2%増)となった。

 同社は通期の見通しについても明らかにした。引き続きデジタルカメラなどの市場拡大が見込まれることから、連結ベースの売上高は前回予想の3兆1200億円から3兆1520億円に、純利益は前回の2050億円から2400億円にそれぞれ上方修正した。

キヤノンの発表資料(PDF形式)

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