米HP、DVD+R/RW搭載の格安ノートブックで巻き返しへ

 米Hewlett-Packard(HP)は米国時間4月3日、同社で初めて書き込み/書き換えDVDドライブを搭載したノートブックPavilion ze5300と、同DVD搭載で899ドルの低価格デスクトップ、Pavilion 735nを発表した。

 Pavilion ze5300シリーズは、動作周波数2.6GHzのPentium 4プロセッサ、SXGA以上の解像度の15インチディスプレイ、512MBのDDR SDRAM、40GBのハードディスク装置、DVD+R/RWドライブを搭載する。802.11bワイヤレスネットワークに対応しており、OSはWindows XP Home。100ドルの郵送リベート後の価格は1723ドル。2.4GHz版Pentium 4、30GBのハードディスク装置を搭載したモデルは、リベート後の価格が1574ドル。

 Pavilion 735nは、動作周波数2.13GHzのAthlon XP 2600+プロセッサ、512MBのDDR SDRAM、80GBのハードディスク装置、DVD+R/RWドライブ、48X CD-ROMドライブ、Nvidia GeForce4 MXグラフィックアクセラレータ、Windows XP Homeなどで構成する。

 今回HPが発表した製品の価格について、米ARSのアナリストのToni Duboiseは「書き込み/書き換えDVD搭載のノートブックとしては、破格の値段だ」と語る。「HPが提供する価格は、明らかに競合他社の切り崩しをねらったものだ。HPとしてはかなり積極的な価格設定だ」(Duboise)

 書き込み式DVDドライブを早くから導入したApple Computerをはじめ、Dell Computer、Gateway、ソニー、東芝などがデスクトップ/ノートブックパソコンでDVD書き込み機能を提供しており、その一部はHPと同様、低価格攻勢をしかけている。

 なお、書き込み/書き換えDVDの規格には、DVD+RW Allianceが推進するDVD+R/RWと、DVD Forumが策定したDVD-R/RWがある。HPが採用しているのは、DVD+R/RWだ。先行企業のApple、ソニー、東芝が2002年のホリデーシーズンにすでに発売を開始した書き込み/書き換えDVD搭載パソコンは、DVD-R/RWを採用している。スタートが遅れたHPが市場に参入するのは難しく、「DVD+R/RWドライブ搭載ze5300が店頭にならぶのは6月初旬ごろになる」(HPのプロダクト・マーケティング・マネージャー、Jonathan Kaye)という。

この記事は海外CNET Networks発のニュースをCNET Japanが日本向けに編集したものです。

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