AOL、新たなIMチャットロボットを試用

 米AOL Time Warner傘下の米America Online(AOL)は、「AOL Instant Messenger」(AIM)プログラムの普及促進の一環として、天気や株価に関するAIMユーザーの質問に答える新たなインスタント・チャット・ロボットの試用を実施している。

 AOLは2002年12月に、「ZoeOnAOL」と呼ばれるチャットロボットのテスト版を発表した。AIMユーザーはバディリストにZoeの名前を追加すれば、「サンフランシスコの天気は?」といった質問の答えや株価情報を入手することができる。

 AOL Time Warnerはチャットロボットを、AIMの人気向上と加入者の確保、そして売上高増加の新たな手段として位置づける。AOLは来年、自社のIMソフトウェアを企業に販売しようと計画中だ。また、広告主と提携して、マーケティング用途の新しいインスタント・チャット・ロボットを次々に発表している。

 広告主や販売事業者は、商品のマーケティングや消費者との関係強化の方法として、特にメッセージングサービスに魅力を感じてきた。オークション事業者の米eBayやスナックフードメーカーの米Keebler、レコード会社の米Warner Bros. Recordsや米Capital Recordsなどは、インスタント・チャット・ロボットをマーケティングに利用している。

 ZoeOnAOLの機能は、米ActiveBuddyが開発した「SmarterChild」に最も似ている。SmarterChildはかつて人気を博したチャットロボットで、 AOLやYahoo!、米MicrosoftのMSNを利用して、インスタントチャット経由でゲーム対戦したり、スポーツ、天気、金融情報にアクセスできた。しかし、ActiveBuddyは昨年、SmarterChildの提供を取りやめた。ActiveBuddyは、SmarterChild提供中止の理由として、パートナーであるAOL Time Warnerのマーケティング手段と競合しすぎたためとしている。AOL Time Warnerは、映画部門であるWarner Brosの映画や映画のキャラクターの宣伝など、自社製品のマーケティングにチャットロボットを利用している。

 AOLによると、将来的にZoeOnAOLの機能と情報範囲を拡大する予定だという。なお、ZoeOnAOLは、英語、スペイン語、ドイツ語の3ヶ国語でチャットできる。

この記事は海外CNET Networks発のニュースをCNET Japanが日本向けに編集したものです。

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