[ウェブサービスレビュー]“あとで読む”とき便利なツール「Instapaper」

Marco Arment
内容:「Instapaper」は、いま読んでいるウェブページを一時的にクリップし、PCやiPad、iPhoneなど、ほかのデバイスでページを読むためのサービスだ。データをキャッシュするのでオフラインでもページを読めるのが大きな特徴だ。

 「Instapaper」は、いま読んでいるウェブページを一時的にクリップし、ほかのPCやiPad、iPhoneなどでじっくりと読むためのサービスだ。いわゆる「あとで読む」系のサービスである。

 iPhoneでウェブサイトの記事を見ていて、この記事はもっとじっくり読みたい、でもiPhoneだと画面が狭くて読みづらい、といった場合がある。そんな時にこの「Instapaper」を使って記事をクリップしておけば、あとからPCやiPadなどの大きな画面でじっくりと読むことができる。また逆に、PCで面白いページを見つけたが今は読んでいる時間がないという場合、iPhoneに転送して外出先でゆっくり読むことも可能だ。

  • 利用開始に当たっては、まずInstapaperのトップページからブックマークレットを登録する。IEであれば右クリックして「お気に入りに追加」を選択し、お気に入りバーに登録する

  • IEのお気に入りバーに登録されたブックマークレット。あとはこのリンクをクリックするだけで、表示されているページの内容がクリップされるようになる

  • 実際にクリップしたところ。画面左上に「Saved!」と表示されたらクリップ完了

 単にURLを転送するのとは違い、ウェブページの内容をキャッシュデータとして転送するので、万一元のページが削除されてしまっても問題なく読むことができる。また、転送先のiPadやiPhoneなどでいったんキャッシュデータを読み込んでおけば、地下鉄など電波が届かないエリアに行っても読むことができるので、直接インターネットに接続できないオフラインの場合に重宝する。

 使い始めるに当たっては、サイトで登録を終えたあと、ウェブブラウザにブックマークレットを登録する。この一連の初期設定は、ほかの「あとで読む」系サービスと同様にやや手間がかかるが、いったん登録してしまえば、あとは読みたいページを表示した状態でブックマークレットをクリックするだけで取り込めるようになる。

  • Instapaperのページを開くと、クリップしたページの一覧が表示されている。なお、同期されるのはアプリを起動したタイミングなので、電波が届かないエリアに入る前にいったん立ち上げて同期させておく必要がある

  • 転送したページは、本文のテキストだけを表示することもできる

  • もちろん元のページのレイアウトのまま表示することも可能

 クリップしたページを読むには、ブラウザもしくは専用アプリから「Instapaper」のページを開く。するとクリップしたページの見出しが一覧表示されているので、読みたい見出しをクリックすれば全文が表示されるというわけだ。元のページと同じレイアウトのほか、本文のテキストデータだけを読むことも可能だ。

 ブラウザのほか、TwitterやGoogleリーダーと連携するなど、さまざまなウェブサービスから記事を転送して読むことができる。実際に使ってみないとなかなかそのメリットを実感しにくいサービスだが、複数のデバイスを用いてウェブページを効率よく読むためのサービスとして、一度使えば欠かせない存在になるだろう。

  • ページを読み終えたら「Archive」に入れて保管する。削除するのではなくアーカイブすることで、あとからでも探しやすくなるというわけだ

  • iPadやiPhoneでは専用のアプリも用意されているため、ページの管理も容易だ。iPadアプリでは行間やページ幅などの表示設定を細かく調整できる

  • こちらはiPhoneアプリ。もちろんiPhoneでクリップしたページをPCで見ることも可能だ

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