[ブックレビュー]世界標準の文章上達術--シカゴ・スタイルに学ぶ論理的に考え、書く技術

草思社
詳細:単行本 / 223ページ / 草思社 / 価格1728円 / 著者:吉岡友治 / 発売日:2015/01/16 / 外形寸法 (H×W×D):20.8cm×14.8cm×2.2cm / 重量:0.3 kg
内容:分かりにくい文章はどのように修正すれば分かりやすくなるのか。その理由と修正の仕方をシカゴ大学で確立したロジカルライティングの作法「シカゴ・スタイル」に添って解説する。全世界で100年以上学び継がれる、世界標準の文章上達術とは。
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 一読しただけでは意味がスッと頭に入ってこない、分かりにくい文章。なぜ分かりにくいのか、どのように修正すれば、分かりやすい文章になるのか、その理由と修正の仕方を丁寧に説明しているのが本書だ。

 本書は、「シカゴ・スタイル」という、英語圏の標準的なスタイルガイドの1つに基づき、論理的に考えて、文章を組み立てて書く方法を教えてくれる。分かりにくい文章を修正して、「こっちの方が分かりやすい」と指摘する本は多くあるが、「感覚的には確かに分かりやすくなったが、では、なぜ分かりやすくなったのか」までを説明している本は少ない。本書のように、「どこが、なぜ分かりにくいのか」「なぜこのように変えると、分かりやすくなるのか」順を追って説明してくれると、自分で文章を書いたり推敲したりするのにも役立つ。

 どこをどう修正すれば、分かりやすい文章になるのか、すぐに判断できるようになるには「文章を書いては修正する」訓練を、ある程度積まなければ分からないが、手引きがあれば、上達への近道をたどれる。主に論文を対象としてはいるが、文章の基本は普遍的なものであるため、文章を書く機会のある人なら、誰にでも役立つ。

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