[ウェブサービスレビュー]読み方がわからない318の言語の発音が聴ける「Forvo」

Forvo
内容:「Forvo」は、世界中のさまざまな言葉をネイティブスピーカーの発音で聞くことができるサイトだ。318の言語に対応するとされており、読み方が不明な単語を検索してクリックすることで、ブラウザ上で正確な発音をチェックできる。
  • 「Forvo」トップページ。「世界最大の発音ガイド」をうたっている

 「Forvo」は、世界中のさまざまな言葉をネイティブスピーカーの発音で聞くことができるサイトだ。318の言語に対応するとされており、読み方が不明な単語を検索してクリックすることで、ブラウザ上で正確な発音をチェックできる。

 本サイトは利用者から投稿された音声データによって成り立っている。ある言語のある単語の正確な発音を知りたいとサイトを通じてリクエストすれば、その言葉のネイティブスピーカーが発音を投稿してくれる。同じ単語に対して複数の音声データがある場合は、利用者からの評価が高いものほど上位に表示されることで、正確な発音を知ることができるという仕組みだ。発音データをMP3でダウンロードすることも可能だ。

  • 右上の検索ボックスに発音を知りたい単語を入力して検索を実行する

  • 単語の文字列を含む候補が表示された。今回は「Barack Obama」をクリック

  • 複数の候補のうち、ユーザーが良いと投票したものほど上位に並ぶ仕組み。左端のアイコンをクリックすると発音を聴ける。同種サイトにある発音記号などは用意されない

 本稿執筆時点で登録されている単語数は約230万件となっており、上位10の言語を見るとドイツ語、英語、ロシア語、タタール語、ポルトガル語、フランス語、スペイン語、アラビア語、ポーランド語という顔ぶれになっている。もちろん日本語についても登録されており、日本人による発音を聞くこともできる。ユーザーからの投稿待ちとなっているデータもあるが、活発に入れ替わっていることからして、CGMとしてのスキームがうまく回っているようだ。

 類似のサービスはいくつかあるが、本サービスの特徴はなんといっても日本語のインターフェースが用意されていることだ。それも機械的な翻訳ではなく、きちんと使えるレベルに落とし込まれているので、利用にあたって使い方がわからなかったり、検索がしづらいといったことがない。発音には投稿者の居住地域も表示されるので、地域による発音の相違を確認するのにも向いている。

 ネックがあるとすれば、あくまでも綴りが分かっていることが前提になるのでカテゴリから絞り込むといった曖昧な検索ができないこと、またそれに関連し、人名や音楽、スポーツ、食べ物といったカテゴリから検索する際に特定の言語で絞り込む機能がないことくらいだろうか。語学学習はもちろん、メジャーな言語からマイナーな言語まで、手軽に発音が知りたい際に重宝するサイトと言えそうだ。

  • 発音したユーザーの性別およびどの国に住んでいるかが表示される。地図も表示されるので、国による発音の相違を確認するのにも向いている

  • 日本からの投稿も多い。ちなみにひとつの音声データは2.5秒までに制限されている

  • 日本語でよく再生されている単語のリストのほか、発音待ちとなっている単語も表示されている

  • こちらはカテゴリ一覧。さまざまな言語が並んでいることが分かる。言語による絞り込みができないのがやや難

  • ソーシャル発音辞書とでも呼ぶべき仕組みゆえ、ユーザーランキングなどのインターフェースも目立つ

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