[ブックレビュー]デザイナーや開発者が避けては通れない新原則--「フラットデザインの基本ルール」

インプレスジャパン
詳細:単行本(ソフトカバー) / 160ページ / インプレスジャパン / 価格:2138円 / 著者:佐藤好彦 / 発売日:2013/11/22 / 外形寸法 (H×W×D):21.0cm×18.2cm×1.4cm / 重量:0.4 kg
内容:ウェブサイトやアプリのデザインが変化しつつある。立体感や質感を追求したリッチデザインから以前フラットデザインに、戻りつつあるというのだ。なぜ今フラットデザインなのか?その背景を紐解きながら、フラットデザインが学べる。
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 古くさいとさえ思われつつあったフラットデザイン。だがなるべく立体的に、質感さえも本物に見えるように作られてきた最近のデザインは、意味を成さなくなってきた。企業のウェブサイトやアプリまで、フラットデザイン化が進められている現在、デザイナーや開発者はフラットデザインを避けてることはできない。そんなフラットデザインの基本的な知識を得られるのが本書だ。

 まず知っておきたいのは「なぜフラットデザインなのか」ということだ。スマートフォンを利用するユーザーや、ウェブサイトを見るユーザーの意識が変わってきたこともあるが、現実世界のモチーフを使っても、その物自体を知らない世代が増えてきたことも、一因である話は興味深い。例として挙げられている「黒電話」。若い世代では実物を見たことがない人も多い。たしかにそうだろう。そのようなものを「実物」としてデザインに取り入れても、「意味」が伝わらなくなっているのであれば、取り入れる必要はない。

 本書では、フラットデザインにおける「色」の使い方や、タイポグラフィについても、しっかりとわかりやすく解説している。フラットデザインに取り組む際の最初の1冊にふさわしいと言える。

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