米国人の50%以上が「オンライン上でのストーカー経験あり」と回答

 マカフィーは2月12日、米国の18~54歳の男女1182人に対して実施した「2013年版 恋愛、人間関係、テクノロジに関する調査」の結果を発表した。94%が、恋人と共有した自分の情報や露出の高い写真を「安全」と考えていることがわかった。

 一方で、13%がプライベートなコンテンツを他人に無断で公開された経験があると回答。恋人と別れた人の約10%が、元恋人のわいせつな写真をネット上に公開すると脅した経験があり、こうした脅迫のうち約60%が実行に移されていることが明らかになった。

 元恋人の個人情報を漏洩するきっかけは「嘘をつかれた」(45%)が最多。以下「浮気された」(41%)、「別れた」(27%)、「結婚をキャンセルされた」(14%)、「他の人と一緒に写っている写真が(SNSなどに)掲載されていた」(13%)、「その他」(13%)と続く。

 約25%が親密なコンテンツを送ったことを別れた後に後悔しており、32%はプライベートなコンテンツをすべて削除するよう元の恋人に依頼したことがあると回答している。

 こうしたリスクにかかわらず、36%がバレンタインデーにはメールやソーシャルメディアなどで性的またはロマンチックな写真を送ることを予定している。男女別にみると、女性(29%)に比べて男性(43%)の方が多い。ネット上に写真を公開すると脅されたことがあるのは男性が12%、女性が8%で、こうした脅迫を実行に移された経験があるのも男性が63%、女性が50%という結果になった。

 恋人のパスワードを入手した人の大多数は、相手のメール、銀行口座、ソーシャルメディアのページをのぞき見してチェックしているという。56%以上が恋人のソーシャルメディアページや銀行口座をチェックしたことがあり、49%が恋人のメールを調べるためにログインしたことを認めている。

 Facebook上で現在の恋人を追跡する人(44%)よりも、元恋人を追跡する人(48%)の数がやや多いことも明らかになった。FacebookやTwitter上で恋人の元恋人まで追跡している人の割合は、全体の平均が28%であるのに対し、18~24歳では40%以上だった。

 恋人や元恋人、恋人の元恋人をFacebookやTwitter上で追跡していると回答したのは、女性が37%であるのに対し、男性は46%だった。恋人のメールやソーシャルメディアのページ、銀行口座のいずれかをチェックしていると回答した平均は、女性52%に対し、男性は57%だった。

 恋人たちの間で共有されている個人情報は「銀行口座番号」(63%)が最多。以下「健康保険証番号」(61%)、「メールアカウント」(60%)、「社会保障番号」(57%)、「パスワード」(54%)となっている。

 個人情報が漏洩した場合に、漏洩したデータを回収しようとする傾向が強いのは男性で、ネット上にコンテンツが流出した経験のある人のうち約15%が、情報の回収や恥ずかしい写真をウェブサイトから削除するために弁護士を雇って訴訟を起こしている。

 情報漏洩の証拠を探し出して、流出したコンテンツを回収するための方法としては「相手と直接会う」(47%)「ネット上で連絡する」(36%)などが多かった。25%がデータを漏洩させた人のメールに侵入した経験がある、と回答した。

 電話をパスワードで保護していない人は約40%、スマートフォンにあるコンテンツのバックアップや保存を一切行っていない人は約30%、個人的あるいは親密なメールや写真をめったに削除しない、または一度も削除したことがない人は約20%だった。

 調査は、2012年12月14~30日に米国の18~54歳の成人計1182人を対象にネットアンケートで実施された。

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