「インターネットの自由宣言」が発表される

Lance Whitney (Special to CNET News) 翻訳校正: 中村智恵子 高橋朋子2012年07月03日 11時18分

 インターネットは検閲やその他の脅威から保護されるべきだと思う人は、この新しい運動に参加したくなるかもしれない。

 「Declaration of Internet Freedom」(インターネットの自由宣言)が、インターネットの自由とオープン性を維持する取り組みの第一歩として、多くのプライバシー擁護団体、ウェブサイト、個人の集まりによって発表された。この取り組みを始めた団体や人々は、他のインターネットユーザーがアイデアを議論し、考えを共有し、宣言に署名してくれることを望んでいる。

 「われわれはさまざまな方向からインターネットが攻撃にさらされるのを見てきた。今こそそれを止める時だ」。この新しい運動に参加しているウェブサイトの1つTechdirtはこのように述べている。「インターネットはわれわれが成長と繁栄を望む素晴らしいプラットフォームだ。そこで、非常に大きな連合体が結成され、より大規模な議論を展開するための第一歩として次のような文書を作成するに至った。みなさんが議論に参加してくれることを望む」

 現時点で、Declaration of Internet Freedomは以下の5つの基本原則を唱えている。

  • 表現:インターネットを検閲しない
  • アクセス:高速で安価なネットワークへの自由なアクセスを促進する
  • オープン性:インターネットを誰もが自由に接続、通信、書き込み、閲覧、視聴、発言、学習、創作、革新できるオープンなネットワークとして維持する
  • 革新性:許可を得ずとも革新と創作ができる自由を保護する。新しい技術を排除したり、革新者をそのユーザーの行動によって罰したりしてはならない
  • プライバシー:プライバシーを保護し、誰もが自分のデータやデバイスの使われ方を決められる自由を守る

 この宣言への署名希望や、意見の提供は、TechdirtFree PressAccessnow.orgなどの各参加サイトや、宣言のウェブサイトで受け付けている。

 現在のところ、宣言やその原則はまだ議論の段階にあり、問題を話し合い意見を提供してくれるよう人々に呼びかけているところだ。

 それでも、この運動に参加している各団体が、特に今年初め著作権保護法案「SOPA」の審議入りが延期となった事例を踏まえて、インターネットユーザーやウェブサイトの力が米国議会に影響を及ぼすことを期待しているのは明らかだ。


提供: Screenshot by Lance Whitney/CNET

この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。

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