故S・ジョブズ氏にグラミー賞を授与--iTunes責任者が代理で受け取り

Steven Musil (CNET News) 翻訳校正: 川村インターナショナル2012年02月13日 16時47分

 米国時間2月11日夜、故Steve Jobs氏にグラミー賞が授与された。

 全米レコード芸術科学アカデミーは2011年12月、「音楽やテレビ番組、映画、書籍の購入方法を一変させた製品およびテクノロジの開発」に貢献したことをたたえて、Appleの共同創設者であるJobs氏に同アカデミーの特別功労賞の1つを贈ることを発表していた。

 インターネットソフトウェアおよびサービス担当シニアバイスプレジデントに先ごろ昇進したEddy Cue氏が、同賞を受け取った。

 Steveの妻であるLaureneさん、Steveの子どもたち、Appleの全社員を代表して、Steveに評議員賞を与えてくれたことに感謝したいと思う。Steveは明確なビジョンを持った人物であり、メンターであり、非常に親しい友人でもあった。わたしはこの15年間、彼とともに働くという並外れた栄誉を得た。

 この賞を受け取ることはわたしにとって非常に大きな意味がある。Steveにとって、音楽は非常に大きな意味を持っていたからだ。彼は音楽が彼の人生を形成したこと、今の自分があるのは音楽のおかげだということをわれわれに話した。Bob DylanやThe BeatlesといったアーティストがSteveに大きな影響を及ぼしたことは、彼を知る人間なら誰もが知っている。

 Steveは、革新的な方法ですべての人に音楽を届けるよう心を注いでいた。われわれは毎日、そのことについて話し合った。2001年に彼が「iPod」を発表したとき、人々は「なぜAppleが音楽プレーヤーを作るのか」と尋ねている。Steveの答えはシンプルだった。「われわれは音楽を愛している。自分が愛することを行うのは、どんな場合でも良いことである」

 Steveの家族とわたしは、このグラミー賞が彼にとって非常に特別なものだったであろうことを分かっている。彼にこの名誉ある賞を与えてくれたことを感謝する。

この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。

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