Qualcommは米国時間11月17日、第4世代の超高速充電技術「Quick Charge 4」を発表した。次期主力プロセッサ「Snapdragon 835」が登場する2017年前半にリリースの予定だ。
Qualcommの製品管理担当シニアディレクターであるEverett Roach氏が16日に「Snapdragon Tech Summit」で語ったところによると、Quick Charge 4は、5分間の充電で最大5時間のバッテリ駆動時間を実現できるという。
「新製品には、多くの労力と工夫をつぎ込み、2016年よりもずっとすばらしい充電体験と期待できるものを提供する」(Roach氏)
Quick Chargeは、充電ケーブルを通じて端末が必要とする電力量を管理する「Intelligent Negotiation for Optimum Voltage(INOV)」アルゴリズムを採用している。最新のQuick Charge 4は、熱管理機能も搭載し、充電中にスマートフォンやタブレットが過熱しないようにする。こうした端末の過熱問題で、サムスンの「Galaxy Note 7」は事実上葬り去られた。
Roach氏によると、安全性はQualcommにとって大きな問題だという。出力側では、Quick Charge 4を搭載する充電アダプタなどの機器に保護機能が搭載され、過充電や過熱を防ぐ。Snapdragon 835搭載のスマートフォンには、3段階の電流および電圧保護機能と4段階の過熱防止機能が組み込まれる。また、Snapdragon 835はバッテリ駆動時間も管理し、利用できる時間が長くなる。
Qualcommは、第3世代のQuick Chargeと比べて充電時間の20%短縮とバッテリ効率の30%向上を誇っている。つまり、充電時間が2~3分短くなる上に、スマートフォンの駆動時間が1、2時間延びるということだ。
また、Quick Charge 4は、第3世代と比べてスマートフォンを最大5度低い温度に保つ。
Quick Charge 4なら、タブレットやVRヘッドセット、ドローンを数分以内で十分に使用可能な状態まで充電できる、とRoach氏は考えている。
Qualcommの製品管理担当バイスプレジデントを務めるAlex Katouzian氏は、声明で次のように述べている。「Quick Charge 4は、バッテリの高速充電に対するニーズに応えて、おおよそ15分弱で最大50%の充電を行うので、充電ケーブルに1日中つなぐ必要がない」
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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