サムスンからFacebookまであらゆる企業を引きつけている仮想現実(VR)の分野に、Qualcommが新たに進出しようとしている。
Qualcommは、ハイエンド体験とローエンド体験の間の妥協点を見出そうとしているようだ。Qualcommのヘッドセットはポータビリティを実現するため、「Snapdragon VR820」チップなどのモバイルテクノロジを採用している。ケーブルは不要だ。すべてのコンポーネントがヘッドセットに搭載されており、別途PCを用意する必要はない。このヘッドセットは初期のユニットだが、バッテリは約2時間持続する。
Qualcommのヘッドセットを装着したユーザーは、仮想オブジェクトの周りを歩いたり、下に潜り込んだりすることが可能で、「HTC Vive」のような没入感を味わえる。
このヘッドセットは、ほかの企業が開発を行うためのプラットフォームとして、Qualcommが製造したリファレンスデザインだ。Qualcommがワーキングプロトタイプの構築作業を担当しており、パートナーが完成品のカスタマイズや調整を行えるようにする。Snapdragon VR820のリリースは第4四半期に予定されており、その後間もなくデバイスに搭載されるという。Qualcommでホームエンターテインメント事業を率いるHugo Swart氏は、商用デバイスを2017年の早い時期にリリースする見通しだと述べた。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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