日本でもSIMフリースマホとして人気を集めている、台湾メーカーASUSのスマートフォンZenFoneシリーズ。7月にグローバルで発表された「ZenFone 3」は、「ZenFone 2」から大きくデザインチェンジし、背面にガラスを用いた高級感のあるものになっている。
台湾貿易センター(TAITRA)は、日本のプレス向けに同社が主催するアワード「台湾エクセレンス」の取り組みを紹介するプレスツアーを実施。台湾エクレンスの常連であり、2016年度も金賞を受賞しているASUSで、最新のスマートフォンZenFone 3のデザインコンセプトについて取材した。
ZenFone 2とZenFone 3のデザインを担当したASUS Senior EnginnerのRossi Lin氏は、ZenFone 2からの大幅なデザイン変更について、高級感と使いやすさを追求した結果と話す。同氏によれば、目指したのは金属とガラスを組み合わせた高級時計のような高級感だという。
実際に金属とガラスを組み合わせた場合、高級感はあっても厚みや重さが増すほか、電波が通りにくくなるアンテナの問題もあって現実には難しい。そこでヘアライン加工のようなデザインを施したフィルムとガラスを組み合わせた。
プラスチックと塗装で仕上げたZenFone 2よりも、高級感を高めながら「厚さは30%、重さは10%削減できた」と説明した。
ZenFone 2(5.5インチモデル)は、厚さは3.9〜10.9mm、重さは170gだ。Zenfone 3では、厚さ7.69mm、重さは5.2インチモデルが144g、5.5インチモデルが155gとなっている。
ZenFone 2では、背面カメラの下にボリュームボタンを配置。自然と人さし指がくる位置にボリューム調節ができるようになっていた。今回のZenFone 3ではボリュームボタンはサイドに変更し、背面カメラの下には指紋認証のセンサが搭載されている。
これについて、社内でもディスカッションを繰り返したことを明かし、「ポケットから取り出したとき、ロックの解除が最初の動作になる。ユーザーのニーズや使いやすさを考慮して、背面に指紋認証のセンサを配置した」と説明した。
試作の段階ではホームボタンに指紋センサを搭載したものも検討しており、そのプロトタイプを公開した。
ZenFone 3は、Qualcommの「Snapdragon 625」を搭載し、5.2インチ フルHDモデルが、7990台湾ドル(約2万5000円)、5.5インチモデルは9990台湾ドル(約3万1600円)だ。今回の取材で、9月に日本で発表会を予定していると明かしており、いよいよ日本でもSIMフリー端末のラインアップとしてZenFone 3が加わることになりそうだ。
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