インテルの次期CPU「Kaby Lake」、2016年秋に搭載PCが発売へ

Stephen Shankland (CNET News) 翻訳校正: 湯本牧子 高森郁哉 (ガリレオ)2016年08月17日 11時05分

 PC業界の全盛期には、着実に高速化するチップが搭載された新しいコンピュータが売り出されるたび、人々はわれ先にと買い求めたものだ。しかし、そんな時代は終わった。それでもIntelは、数カ月のうちに売り出される最新のPCプロセッサが、一部の人々の心を躍らせると期待している。

 Intelの最高経営責任者(CEO)を務めるBrian Krzanich氏は、サンフランシスコで米国時間8月16日に開幕したIntel Developer Forum 2016(IDF16)で、第7世代の「Core」プロセッサ(開発コード名:Kaby Lake)を搭載したPCを披露した。同氏はこの基調講演で、「GoPro」で撮影した高解像度の4K動画の編集や、最新の一人称シューティングゲーム「Overwatch」のプレイなど、いくつか負荷の大きな処理を実演してみせた。

 Krzanich氏はKaby Lakeについて次のように述べた。「Intelがこれまでに開発した中で最も高性能のCPUだ。誰もがリッチな体験を享受できるようになる。われわれは、第7世代のCoreをすでに当社のPCパートナー各社に出荷しており、この秋には消費者向けにデバイスが売り出される予定だ」

 Kaby Lakeは、Intelがプロセッサ開発における「チックタック」戦略のペースを落として以来、初めて登場するPCチップだ。同社は以前、新しいチップ設計と新しい製造技術を毎年交互に導入していたが、Kaby Lakeは既存の製造プロセスで既存の設計を改良したものにすぎない。

 Intelにとって問題なのは、開発ペースの減速だけではない。プロセッサのクロック速度の着実な改良が大幅に停滞したことで、PC販売は縮小しており、消費者は他社のチップが搭載されたスマートフォンに押し寄せている。しかし、Krzanich氏は「ムーアの法則」について楽観的だ。ムーアの法則は、Intelの共同創設者Gordon Moore氏にちなんで名付けられた経験則で、半導体の集積密度が2年ごとに2倍になるというものだ。

 「ムーアの法則はまったく死んでいない」とKrzanich氏は語った。

この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。

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