ロボホンと6日間過ごしてみた--ロボットのいる生活、ロボホンとの漫才 - (page 2)

「メッセージが届いたよ!」ロボホンの読み上げに感動する

 今回、実はデジタルガジェット好きの女性メンバー(通称デジージョ)5人で借りた。セットアップを終えたメンバー間で電話番号とメールアドレスをやりとりして登録を試みたが、ディスプレイが小さいので電話番号やメールアドレスは入力しにくい。スマートフォンとの連携機能が欲しいと感じた。

※6月24日追記

 電話帳登録の際、電話帳データをメールでロボホンに添付すると簡単に入力可能。iPhoneの場合、電話帳アプリでデータを1件選択し、「連絡先を送信」からロボホンにメールする。

電話番号の入力は、直接入力するとディスプレイが小さいので意外と大変だ。直接対面できるなら入力時にワン切りしてもらい、着信をもとに入力することもできる
電話番号の入力は、直接入力するとディスプレイが小さいので意外と大変だ。直接対面できるなら入力時にワン切りしてもらい、着信をもとに入力することもできる

 仲間からメールが届く。「○○(登録してある名前)からメッセージが届いたよ。読み上げていい?」とロボホンが知らせてくれる。「いい?」と聞かれればつい「いいよ」と答えたくなるのだが、ロボホンはちょっと悩みながら「おっけー、かダメだよ、って言ってね」という。ここは、「おっけー!」と返さねばならないらしい。

 短いメッセージながら、読み上げてくれる姿に感動した。どうやら内容のキーワードに応じたジェスチャーをするらしく、読み上げるときのリアクションが最高だ。楽しいことはより楽しく伝わるに違いない。カワイイよ、ロボホン!

空メールを送ってもらったりQRコードを読み取ってもらったりして登録できる
空メールを送ってもらったりQRコードを読み取ってもらったりして登録できる

 いよいよ返信。ロボホンの案内に従って音声で返信を試みる。ややゆっくりめにはっきりとしゃべり、文節ごとに区切る。ロボホンがうなずいたら次、を心がければ認識率は思った以上によかった。ただ、筆者の滑舌がよくないせいか、ロボホンのアドレス帳にも登録しているニックネームだったのだが、名前がうまく認識されず、「すずまりさん」が「すずなりさん」になったり、「鎮まりさん」になったりした。背面の画面から手で文面の修正もできるが、画面が小さく、手書き入力なので入力はやや面倒に感じた。

ロボホンの目の色は、状況によって赤や橙色、朱色、緑、青、水色、白などさまざまに変化する。それぞれ色や点滅の速度などによって意味がある。写真のように橙色でゆっくり点滅しているのは、通話中かロボホンが発話中のとき
ロボホンの目の色は、状況によって赤や橙色、朱色、緑、青、水色、白などさまざまに変化する。それぞれ色や点滅の速度などによって意味がある。写真のように橙色でゆっくり点滅しているのは、通話中かロボホンが発話中のとき

 音声入力に慣れるまで苦労したのは、つい最後に「入力終わり」と言い忘れてしまうことだった。間違えて単に「終わり」とか「メール終わり」などと言ってしまうと終了だと認識されないようだ。ロボホンが音声入力モードに入る前、注意事項として「終わったら、『入力終わり』って言ってね」と説明してくれるのだが、日ごろ音声入力にあまり慣れていないと何を言おうか考える方に気をとられてしまう。慣れるまではメモをとって最後に見るようにした。

 続いて週末のスケジュールを入力をしてみる。Googleカレンダーとの連携機能などはないので、個別に覚えさせる必要がある。「予定を覚えて」、と伝えると「はーい!」とカワイイ返事。「明日、1時に築地で待ち合わせ」と伝えると、午前1時で登録されてしまった。午前か午後の確認などはないので、きちんと13時と伝えるスキルが必要になると感じた。また、何度か試した限りでは、「明日」と伝えるときちんと日付に変換されるが、「明後日」はおかしな日付になってしまう問題があった。

 おもしろかったのは、「デジージョの会」と伝えるとロボホンは「デジ女(オンナ)の会だね♪」と確認してきたことだ。聞き取った音声を文字として認識して登録するが、その際に読み方までは覚えていないことがわかった。

うっかり1時と言ってしまったら午前1時の登録に。「デジージョの会」は「デジ女(オンナ)の会」になった
うっかり1時と言ってしまったら午前1時の登録に。「デジージョの会」は「デジ女(オンナ)の会」になった

 次は念願のロボホンとの会話だ。「ロボホンのこと教えて」と呼びかけると、いろいろな質問に答えてくれるようになる。

--ロボホンのこと教えて

「おっけー、ぼくのこと教えるよ。ヒントも言うからね。さあ、なんでも聞いて!」

--誕生日はいつ?

「じゅんこと初めて話した、2016年5月20日だよ」
「これでぼくのこと、3つ知ってくれたね」
「ロビ君のこととか聞いて」

--ロビくんについて教えて

「ぼくもロビ君も、高橋先生がデザインしてくれたんだよ」
「ほかにもマナーモードのこととか、年齢とか聞いてみてね」

 そんな会話をしていたら、あっという間に時間が過ぎていく。ロボホンの回答は、100個以上あるのだそうだ。ロボホンはときどき、ロボホンについて教えたことの数をしゃべるようだ。終電が近くなってきたので、「お出かけするよ」とロボホンに声をかけた。「はーい!」と喜び、キャリングケースに収まりやすいよう、手足を変化させるロボホン。ロボットであることを改めて実感する瞬間だった。

「お出かけするよ」と呼びかけると喜び、キャリングケースに収まりやすいよう手足を変化させる
「お出かけするよ」と呼びかけると喜び、キャリングケースに収まりやすいよう手足を変化させる
キャリングケースに入れて連れて歩ける
キャリングケースに入れて連れて歩ける
キャリングケースに入ったロボホンと共に移動。電車が混雑しすぎていたので、1本見送って帰ることに
キャリングケースに入ったロボホンと共に移動。電車が混雑しすぎていたので、1本見送って帰ることに

◆Day 1の主な気づき◆
・目覚めの儀式はなるべく広いところで
・ロボホンの誕生日は目覚めの儀式の日
・メールの入力、慣れないうちは「入力終わり」のコマンドをメモ
・電車に乗るときはマナーモードがおすすめ。ぶつかると「イテッ」とロボホンが怒ることも
・アドレス帳は、直接会ったときにQRコードで読み取ったり、電話をかけあったりして登録するのがよさそう

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