筆者はこのEntrim 4Dでレーシングカーのデモを試してみた。確かに動いているという感覚はあるものの、筆者が感じたのは、どちらかと言えば船酔いのようなものだった。その動きは動画とよく一致しているし、コーナーで頭を左へ向けたときには、揺れるような動きを体感する。ただ、それはサーキットでコーナリングをしているというよりは、船が前後に揺れ動いているような感じだ。
Jung氏からどういう感じかと聞かれた筆者は、少しめまいがすると答えた。
プロジェクトのハードウェアエンジニアを務めるYoon Chiyuh氏は、この感覚が臨場感あるものだとして、「車に乗っているとめまいがする。それと同じだ」と言う。
Jung氏は、救急救命士の友人からアイデアを得たと語った。この友人は、耳の前庭への信号について話してくれたという。サムスンはこの手法を安全なものだとしている。Jung氏の説明によると、同じ手法がパイロットの訓練に使われており、脳卒中患者が平衡感覚を取り戻すのにも役立っているという。
チームはこの製品を1500人にテストして体験を向上させ、30通りの動きのパターンを開発した。幸い、動きのレベルを調整して感覚を弱めることもできる。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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