Adobe Stockは2月5日から4K映像、2月22日から拡張ライセンス(写真・ベクトル画像・イラスト)の提供を開始した。税別価格は4K映像が1点あたり2万4980円、2K映像(フルHD)が1点あたり7980円、拡張ライセンスが1点あたり7980円となっている。
「もともとはストックフォトを提供していたFotoliaを買収したことからAdobe Stockが誕生した。現時点ではFotolia、Adobe Stockの2つのサイトがあるが、将来的にはサイトは統合していく予定」(フォトリア カスタマーケアーコンサルタント 青野薫子氏)
拡張ライセンスは、通常ライセンスの「コンテンツを印刷または表示できる回数=50万部以下」という制限がなくなり、50万部以上の印刷、表示が可能となる。テレビ番組など視聴者が50万を越える可能性がある場合にも利用できる。画像を使ったTシャツやマグカップなどのグッズの作成、販売も可能としている。
ただし、使用上の注意として、人物関連写真はポルノ、たばこの広告、成人向けエンターテインメントクラブの広告での利用、政治的な利用、中傷や違法、または人を不快にさせる反倫理的コンテンツの利用については禁止となる。
機能的な特徴となるのがクラウドサービス「Adobe Creative Cloud」との連携。Creative Cloudデスクトップアプリ内でAdobe Stock画像の検索、試用、購入が可能だ。試用段階では透かし画像が入っているが、正式にライセンスを取得すると透かしが自動的に消える仕様となっている。
エンタープライズ向けには企業内で円滑にライセンスを管理できるよう、Enterprise Dashboardでの集中管理、Federated IDによるシングルサインオンをサポートしている。モバイルアプリとも連携し、検索する際には利用する画面の縦長、横長、正方形、パノラマなどに合わせて画像を選ぶこともできる。
「ターゲットはCreative Cloudと全く同じ、デザイナー、クリエイター、マーケティングディレクターと企業のマーケティング部門となる。Photoshop、Illustratorなどと密接に連携できることがAdobeならではの強みとなる」(マーケティング本部 Creative Cloud エンタープライズ部 マーケティングマネージャー 栃谷宗央氏)
現在提供している4500万件の素材は、提供者がさらに増えていくことで増加していく見通し。取り扱い画像は世界各国から提供されているものだが、日本も含めてさらに多くの画像提供も呼びかけていく。
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