マイクロソフトが3月の月例パッチを公開した。すべてのサポート対象バージョンのWindowsに影響があるセキュリティ情報が1件含まれている。
このパッチは、Windowsのメディアファイルの処理に存在する脆弱性を悪用した攻撃を防ぐもの。Microsoftは「Windows Vista」以降のすべてのWindowsユーザー(「Windows 10」を含む)に対して、できるだけ早いパッチの適用を促している。
この「緊急」のセキュリティ情報(MS16-027)は、攻撃者がログインしているユーザーの権限でリモートからコードやマルウェアを実行可能な脆弱性を修正するものだ。
管理者アカウントでログインしている場合、リスクは高まる。
この脆弱性が悪用された場合、攻撃者がユーザーを誘導して、特別に細工されたメディアファイルを開かせることに成功すると、システム全体の制御を乗っ取ることができる。幸い、Microsoftによれば、この脆弱性は非公開で報告されたもので、まだこれを悪用した攻撃は出回っていないと考えられている。
同社はまた、Windowsに影響がある緊急のセキュリティ情報をほかに4件リリースしており、これには「Internet Explorer」とWindows 10の新しいブラウザである「Microsoft Edge」に対する累積的なパッチ(MS16-023およびMS16-024)が含まれている。
他の2件は次のようなものだ。
MS16-026は、Windowsの一部フォントを処理する方法に存在する一連のセキュリティホールを修正している。攻撃者がユーザーを誘導して、特別に細工された文書を開かせるか、特別に細工されたOpenTypeフォントが組み込まれたウェブサイトを表示させることに成功すると、サービス拒否攻撃が起こることがある。
またMS16-028は、攻撃者が対象システムの制御を乗っ取ることができる多くの脆弱性を修正するものだ。このパッチは、WindowsのPDFファイルの処理方法に存在するセキュリティホールを塞ぐ。
どちらの脆弱性についても、まだ攻撃は出回っていないと考えられている。
他の多くの「重要」なパッチ(MS16-025およびMS16-029からMS16-035まで)では、特権昇格や、セキュリティ機能のバイパスなどの多数の問題を修正している。
3月の月例パッチは、通常のアップデート方法で提供される。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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