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英大学が伝送速度1Tbps超の光ファイバー通信を実現

2016/02/17 10:44
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 動画配信の普及などにより、インターネットのバックボーンに対する要求はますます強まっている。

 通信速度を高めようとする研究は盛んに行われているが、ユニバーシティカレッジロンドン(UCL)の研究者は、光ファイバーを使用して、1.125Tbpsというデータ伝送速度の新記録を達成した。この記録は、先端的なデジタル信号処理アルゴリズムを使ってSN比を最適化し、スループットを最大化することによって実現した。

 研究責任者であるRobert Maher博士は、「現在の最先端の商用光伝送システムでは、最大100Gbpsまでのシングルチャネルのデータを受信できるが、われわれの研究室では、1テラビット毎秒以上の速度でデータ信号を処理できる次世代のコアネットワークシステムに取り組んでいる」と述べている。

 この速度は、単一の「スーパーチャネル」に、15本のデータ伝送チャネルをまとめることで実現されている。各チャネルでは256 QAMを使用して変調されたデータが伝送される。256 QAMは、802.11acのWi-Fiで、1Gbpsの通信を行う際に使われている変調方式だ。

 この技術は単なる理論ではない。UCLの研究者は、15キャリアのスーパーチャネルを使った実験で、1組の送受信機を使った伝送速度としては過去最高のスループット(1.125Tbps)を達成した。

 UCLの研究チームは、現時点では長距離ケーブルを使った実験は行っていない。しかし、データセンター内のネットワークで使用される数百m単位のケーブルだけでなく、インターネットバックボーンで必要とされる数百km単位のケーブルでも同様の速度を実現できることは確実だろう。

 これは、今回の同チームの研究が、ネットワークの伝送距離の記録を破るのに用いられた技術に似た、過去の研究に基づいているためだ。UCLの研究チームはその技術を使って、3190km(1982マイル)から5890km(3660マイル)の距離を、エラーなしで信号を送信できることを示している。

 これは、2010年代の終わり頃には、自宅やオフィスで20Gbpsの5G接続や、1Gbpsのインターネット接続が利用できるようになる可能性があることを意味している。ただし、通信会社がネットワーク機器や施設の更新費用を負担できればの話だが。

この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。

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