中高生のための“いつめん”専用コミュニケーションアプリ「Dear」

 REVENTIVEは1月18日、中高生向けの“いつめん”専用コミュニケーションアプリ「Dear(ディアー)」(iOS/Android)を無料で公開した。いつめんとは、女子高生などを中心に使われている「いつものメンバー」の略語のことで、学校の友人やバイト仲間などを指すことが多い。

“いつめん”専用コミュニケーションアプリ「Dear」
“いつめん”専用コミュニケーションアプリ「Dear」

 Dearは、学校のクラスやサークル、部活など、さまざまなグループを作ってコミュニケーションができるアプリ。タイムラインを左右にスワイプさせることで複数のグループを瞬時に変更できる。テーマカラーを6色の中から選ぶことができ、グループ名を見なくても、どのグループかをイメージできるようにした。

 チャットとつぶやきの両機能を搭載していることも特徴だ。同社が学生に対してヒアリングをしたところ、チャットでは「LINE」を使い、つぶやきでは「Twitter」の鍵付き(非公開)アカウントで友人向けに投稿するなど、目的によってサービスを使い分け、コミュニケーションに断絶が起きていることが分かったという。

 そこで、Dearではチャットとつぶやきを1つのサービスの中で共存させ、シンプルなユーザーインターフェースによって、誰でも簡単に両機能を使えるようにした。グループを選び、画面右下のアイコンからつぶやきを、左下のアイコンからチャットをすぐに立ちあげて投稿できる。大学のサークルとバイト先など、まとめて複数グループへつぶやいたり、グループを好きな順に並び替えたりすることも可能だ。

チャットとつぶやきの両機能を搭載
チャットとつぶやきの両機能を搭載

 当初はサービスが複雑にならないよう、スタンプ機能は提供せずハートボタンで意思を表示できるようにした。また、LINEでは誰が既読したかは表示されないが、Dearは本当に仲のいい「いつめん」にだけ使ってもらいたいことから、Facebookメッセンジャーのように誰が既読になったのかを分かるようにしたという。

 開発にあたっては、UX設計・UIデザインを手がけるオハコが協力。Dearは中高生向けということもあり、触るだけで誰でも理解できるユーザーインターフェースを追求するため、操作した際のアニメーションの気持ちよさなど、1つ1つの挙動に細部までこだわったという。

 実はREVENTIVEは、2012年に9人限定のクローズドSNS「Close」を公開したが、思うようにユーザー数が伸びなかった。その反省を踏まえ、各世代のSNSの利用傾向を調べたり、出資を受けているミクシィやDeNAのアドバイスを受けたりしながらアプリを設計し直し、Dearを完成させたのだという。

 REVENTIVE CEOの水田大輔氏は、直近半年で30~40万ダウンロードを目標に掲げる。「そのタイミングで次回の資金調達を考えている。そこから大がかりなプロモーションなどをしていきたい」(同氏)。

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