近年のBYOD(Bring Your Own Device:個人所有デバイスの業務利用)のトレンドは、企業向けノートPCメーカーに警鐘を鳴らしてきた。これらのメーカーは、平凡な企業向けノートPCが往々にして、より魅力的なデバイスを好む従業員に避けられることを認識するようになった。HP Inc.の新しい「HP EliteBook Folio G1」は、そうした魅力的なデバイスの代表例だ。同社によると、この薄型でエレガントなアルミニウム筺体の12.5インチ型ノートPCは、「商用グレードのデバイスに高級なコンシューマーデザイン」をもたらすものだという。狙いは、一般ユーザーレベルの信用と使いやすさを、IT業務に適したセキュリティ、確実性、管理しやすさと組み合わせることだ。
アルミニウムをCNC(コンピュータ数値制御)で削り出した筺体を中心に構成されたEliteBook Folioは、厚さがわずか12.4mmで、重量は1kgを切り、HP史上最もスリムな企業向けノートPCとなっている。金属製の筺体は見栄えのためだけではない。すべてのEliteBookは、米国防総省の定める耐久試験「MIL-STD-810G」に合格するよう設計されている。
EliteBook Folioは、12.5インチの画面に取り付けられた180度開く「ピアノヒンジ」によって卓上で平らに開くことができるが、360度開くヒンジを備えるデバイスに見られるようなマルチモード機能はない。画面の端から端まで1枚のパネルで覆うガラス製ディスプレイは、フルHDのタッチ非対応モデル、フルHDのタッチ対応モデル、4K(UHD)モデルがある。4Kモデルは352ppiもの画素密度を有し、Adobe RGB色域の95%に対応する。
「Windows 10 Pro」を搭載するEliteBook Folioは、Intelの第6世代プロセッサ「Core M vPro」を採用している。このプロセッサの低消費電力性によってファンレスでの動作が可能となり、仕様通りのバッテリ持続時間10時間を実現する助けになる。
接続性は最小限に抑えられているが、Thunderbolt 3をサポートする2つのUSB Type-C(USB-C)ポートという形で最新の機能に対応する。オプションの「HP USB-C Travel Dock」は、EliteBook Folioの発売に合わせて2016年3月に発売される予定で、これによって追加のポートが得られる。
HPはEliteBook Folioのコラボレーション機能を強調しており、これにはノイズキャンセリングソフトウェア搭載のデュアルアレイマイクや、Bang & Olufsenのチューニングによる4基構成のスピーカーシステムが含まれる。このシステムにより、複数名でEliteBook Folioをスピーカーフォンとして使用できる。HPによると、EliteBook Folioのスピーカーはこれまでの企業向けデバイスと比べて40%音量が増したという。また、「HP Premium Keyboard」には専用のコラボレーションキーがあり、通話のミュートやミュート解除、カレンダーなどが割り当てられている。
セキュリティ機能には、「HP Client Security Software Suite」、認証済みTrusted Platform Module(TPM)、「HP Sure Start」(BIOSレベルの保護機能)、オプションの指紋リーダーが含まれる。HPが提供する管理支援ツールには、「Touchpoint Manager」(ソフトウェアインベントリおよびデプロイメントに加えてパッチ管理機能を搭載)、「Image Assistant」(セルフサービス式のダッシュボードを備えるカスタムイメージ診断ツール)が含まれる。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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