アマゾン、配送ドローンの新型プロトタイプを披露--YouTube動画を公開

Steven Musil (CNET News) 翻訳校正: 編集部2015年11月30日 10時50分

UPDATE Amazonが無人航空機(UAV)に関する同社計画の一部を最初に披露したのは、今から2年近く前のことだ。同社は今回、顧客への荷物の配送でいずれ使用される計画にあるドローンをさらに詳しく紹介した。

 Amazonは米国時間11月29日、新型のプロトタイプドローンをYouTubeに投稿した動画で披露した。同社はこのドローンを使って、小さな荷物を30分以内に顧客に届けたいと考えている。Amazonは以前、ドローンの機体の下に荷物を載せて運ぶデモを披露したが、新しい動画の中のプロトタイプはそれとは異なり、配送前に荷物を機体内に格納する。

 ドローン「ファミリー」に属するこの「ハイブリッド」ドローンは動画で、ヘリコプターのように垂直に離陸した後、飛行機に近い飛行モードに移行している。このドローンは「Sense and Avoid」(障害物回避)技術を利用して、15マイル(約24.1km)の範囲内で障害物になりそうな空中や地上の物体を避けることが可能だとAmazonは述べた。

Amazonのハイブリッド型ドローンはヘリコプターのようにも通常の飛行機のようにも動作する。
Amazonのハイブリッド型ドローンはヘリコプターのようにも通常の飛行機のようにも動作する。
提供:Amazon

 「Top Gear」の元司会者で今回の動画のプレゼンターを務めたJeremy Clarkson氏は、「やがて、さまざまな環境に適したさまざまな設計のAmazonドローンで構成されるファミリーが完成するだろう」と話す。

 AmazonやWalmartなどの小売業者は、競合他社に先んじて顧客を引きつける新しい方法を常に模索している。高速宅配もそうした戦略の1つだ。小型の無人商用ドローンは空中を飛行して、荷物を顧客の自宅に直接届けることで、標準的な郵便サービスの遅延の問題を回避できる。

 Amazonは2013年12月、ドローン宅配サービスをテストしていることを発表して、大きな注目を集めた。「Amazon Prime Air」と呼ばれるこのサービスの狙いは、UAV(ラジコン飛行機と同程度の大きさ)を使って、靴箱サイズの荷物をほかの宅配サービスより速く顧客に届けることだ。しかし、米連邦航空局(FAA)が商用目的の無人航空機の規制方法を決定するまで、Amazonは同サービスを開始できない。

CNET Japanの記事を毎朝メールでまとめ読み(無料)

-PR-企画特集

このサイトでは、利用状況の把握や広告配信などのために、Cookieなどを使用してアクセスデータを取得・利用しています。 これ以降ページを遷移した場合、Cookieなどの設定や使用に同意したことになります。
Cookieなどの設定や使用の詳細、オプトアウトについては詳細をご覧ください。
[ 閉じる ]