マイクロソフトの月例パッチで一部の「Outlook」に問題か

Zack Whittaker (ZDNET.com) 翻訳校正: 編集部2015年11月12日 10時19分

 Microsoftが米国時間11月10日にリリースした月例セキュリティパッチを適用した後、同社の「Microsoft Outlook」デスクトップクライアントがクラッシュしたという報告が複数のユーザーから寄せられている。

 他のユーザーも、画面が真っ黒になったり、エラーが発生するといったさまざまな問題に遭遇している。

 米ZDNetがMicrosoftから受け取った電子メールによると、月例パッチによって一部のユーザーが影響を受けた可能性について認識しているという。

 同社は「KB3097877をインストールしたことでOutlookの問題に遭遇した一部の顧客からの報告を調査しているところだ。現在、緊急レビューを進めている」と記している。

 Twitter上でも多くのユーザーが、緊急とされた今回のパッチ(MS15-115)が原因だと指摘している。このパッチは、オペレーティングシステムのフォントの処理および表示の方法を悪用することで、リモートから対象マシンでコードが実行可能になるという、一連の脆弱性を修正するもの。Windowsのすべてのバージョンが対象となる。

 中には、ウェブ(HTML)フォーマットの電子メールを表示したときだけOutlookがクラッシュするという報告もある。

 先ほどまで、セキュリティ情報のページからダウンロードのリンクを辿ってもファイルが削除されていたが、11日午後には復旧した。

 ニューヨークのCNET Labにあるものを含め、複数のWindowsコンピュータで確認したところ、本稿執筆時点でパッチは「Windows Update」からダウンロードできる状況にある。

 Redditのsysadmin向けsubredditMicrosoftのフォーラムでは今も活発な投稿がなされている。ここでは、パッチをアンインストールすると、全部ではないにしても多くの不具合が直ると多くの人が報告している。

(編集部注:Microsoftは米国時間11月12日、「Microsoft Outlook」に複数の影響を与えていたセキュリティパッチの不具合を修正し、再リリースした。

この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。

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