台湾に本拠を置くHTCは現地時間10月5日、2015年に入って2期連続となる純損失を計上した。原因は、スマートフォンの販売不振、および市場で続く激しい競争にある。
2015年第1四半期にはわずかながらもかろうじて利益を上げたHTCだったが、販売不振が続いたことにより、第3四半期は1億3800万ドルの損失を記録することになった。
HTCのこれまでの決算は、Googleの「Android」を搭載したスマートフォンが非常に多く出回る市場で金銭的な成功を収めることの難しさを示している。ほんの少し前まで、HTCは台数で世界トップのスマートフォンメーカーだった。また、Googleは、初のAndroid搭載スマートフォン「G1」の製造メーカーとしてHTCを選んだ。
HTCは売上高がこの4年間で徐々に減少し、Appleやサムスンといった巨大企業と競争する中で自社ブランドとビジネスの確立に苦しんでいる。また、Huawei Technologies(ファーウェイ)、Xiaomi(シャオミ)、Lenovoといった中国の新興企業の登場により、競争は一層激しさを増している状況だ。
HTCは9月、台湾で最も価値の高い株式銘柄のリストとも言える台湾証券取引所の株価指数「FTSE TWSE Taiwan 50 Index」(台湾50指数)から除外された。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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