「Google Glass」、次期モデルはエンタープライズ向けか

Larry Dignan (ZDNET.com) 翻訳校正: 編集部2015年07月07日 13時28分

 9to5 Googleの記事によると、次の「Google Glass」はエンタープライズ版だという。この記事は主に、先週公開された米連邦通信委員会(FCC)への提出書類について流れている憶測に基づいたものだ。

 このデバイスは「GG1」と呼ばれており、テストされたものはまだ試作品だ。FCCのテストから法人向けの幅広いリリースというのは、少し飛躍している。とは言うもののGoogleは、Google Glassを分離独立させるという最適とはいえない手段を取る可能性もある。

 法人向けGoogle Glassだとする根拠は、次のような点だ。

  • コンピュータと接続機能を搭載したスマートグラスは、さまざまな業界の企業に普及している。
  • ウェアラブルの使用事例は、拡張現実、対象物とのオーバーレイ、指示、マッピングにいたる分野で多岐にわたる。
  • 「Google for Work」は既に顧客基盤が形成されており、Googleは自社のクラウドプラットフォームを企業に利用してもらう取り組みを強化している。そうした点を考えると、法人向けGoogle Glassは他のサービスをバンドルして販売される可能性がある。
  • Google Glassは「Android」開発者のエコシステムを引き続き活用することができる。Androidは法人分野で首位についているわけではないが(首位はAppleの「iOS」)、Googleとサムスンなどのパートナーはこうした力関係を変えようとしている。

 Google Glassは同社のエコシステムで十分機能を果たした。ひと言で言えば、GlassはGoogle for Workに賭けている企業にとって見込みがあるかもしれない。

 難題もある。スマートゴーグルなどのウェアラブル端末はバックエンドシステムに接続する必要がある。この現実が意味するのは、エンタープライズ版Google GlassがSAPからOracle、垂直統合型の固有のアプリなど、どれと組み合わせても相性良く動作するものでなければならないということだ。


この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。

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