Facebook、「Place Tips」の展開を拡大--米国でビーコンを無料提供

Natalie Gagliordi (ZDNET.com) 翻訳校正: 編集部2015年06月10日 13時26分

 Facebookが「Place Tips」機能を全米に拡大する取り組みの一環として、事業者向けにBluetooth Low-Energy(BLE)ビーコンの無料提供を開始した。

 Place Tipsは、事業経営者が店内にいる顧客とデジタル接続できるようにすることを目的とするもので、2015年1月に発表された。同プログラムは、ビーコンを使用し、店舗に関連するコンテンツをその店にいるユーザーの「News Feed」の上部に表示する。

 プログラムの狙いは、友人がその店についてどう思っているか、友人がその店で過去に購入した製品といった詳しい情報をユーザーに提供すること、そしてFacebookの広く使用されているモバイル版アプリ内に、事業者が適切に情報を表示できるようにすることだ。Facebookによると、サービスを開始して以来、これまでに同プログラムに参加している事業者は、「店内の顧客からのFacebookページトラフィックが着実に増加」していると認識しているという。

 以下は、「Facebook for Business」のブログからの抜粋だ。

Place Tipsの内容はユーザーごとに異なる。レストランでは、Place Tipsがそのレストランのメニューやレビューのほかに、その店の代名詞であるカクテルや人気のあるテーブルといった頻繁に取り上げられる情報を表示する。小売店の場合は、顧客が店の営業時間を確認したり、人気商品の陳列場所を見つけたり、近日中に開催予定のイベントについて知ることができるよう支援する。

 現時点で、Place Tipsは広告主に提供されていないが、事業者は自身のPlace Tipsフィードの上部に表示する独自のウェルカムメッセージを作成することができる。これらを特定の商品やお買い得情報などの宣伝に使用することが可能だ。

 さらに、このフィードが表示されるのは、店内にいて、スマートフォンのBluetooth設定を有効にし、Facebookで位置情報のアクセスを許可している顧客に限定されている。

 一方、Place Tipsを支援するビーコンについては、Facebookは独自のブランド名を冠したデバイスを使用してサービスを提供しているようだ。ビーコンは通常、高価な機器ではないが、Facebookはこれを無料で提供することで、今も開発中の同プログラムにより多くの事業者を引き付けることが可能になる。

 ここ数年間、ビーコンは位置情報ベースのマーケティング戦略の基盤となってきている。それでも、これを利用する最大の難点の1つは、店と顧客の双方のコミュニケーションがうまくいくよう、顧客は事業者のモバイルアプリを積極的に利用するよう求められることだ。


この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。

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