イーロン・マスク氏、宇宙でのインターネット構築を計画--Bloomberg

Donna Tam (CNET News) 翻訳校正: 中村智恵子 福岡洋一 (ガリレオ)2015年01月19日 11時01分

 Tesla MotorsおよびSpaceXの最高経営責任者(CEO)で、人類の文明を火星に移す計画を立てているElon Musk氏は、宇宙でのインターネット構築にも取り組もうとしている。

 シアトルで米国時間1月16日夜に開催された私的なイベントでMusk氏は、衛星フリートを打ち上げてインターネットを高速化し、ネットへのアクセスが不十分な人々にサービスを提供すると語った、と報じられている。同計画の詳細はイベント前にBloombergに明かしていた。

 新しいネットワークはまず地上に住んでいる人々に恩恵を与えるが、Musk氏にはさらに壮大な計画があり、ネットワーク構築によって得た利益で火星に都市を建設するという。

 「SpaceXにとって新しいネットワークは長期的な収入源となり、火星での都市建設資金を捻出できるとわれわれはみている」と、Musk氏はBloombergに語った。このプロジェクトでどのようにして利益を上げるのか、同氏は詳しく述べていないが、ネットワークの完成後に衛星を売る可能性には言及した。SpaceXにコメントを求めたが回答は得られていない。

 新しいネットワークを構築するためにSpaceXは約4000基の衛星を製造し、高度約1200kmの軌道に打ち上げる予定だと、GeekWireが報じている。

 Musk氏は地球に比較的近い天体への人類移住に積極的な人物として知られ、2020年代中頃までに人間を火星に送り込む計画を立てていることで知られている。

 新しいネットワークは少なくとも開発に5年、費用はおよそ100億ドルかかるだろうと、Musk氏はBloombergに語った。新しいシステムでは、光ファイバネットワークでデータを送る代わりに衛星から衛星へと信号をバウンスさせる。この技術を使えば、インターネットアクセスが整備されていないコミュニティーを結びつけることもできる、とMusk氏は述べた。このプロジェクトは、シアトルにあるSpaceXの新しい本社で監督するという。

提供:SpaceX
SpaceXのCRS-5 Dragon
提供:SpaceX

この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。

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