家庭用ビデオゲーム機の父ラルフ・ベア氏が死去--92歳

Steven Musil (CNET News) 翻訳校正: 水書健司 吉武稔夫 (ガリレオ)2014年12月09日 12時48分

 家庭用ビデオゲーム機の父として広く知られるRalph Baer氏が米国時間12月6日に死去した。92歳だった。

 Baer氏の死は、12月7日付けのThe New York Timesによって報じられた。同氏は、防衛関連企業でエンジニアとして働きながら、1966年にテレビの画面でビデオゲームを楽しむ可能性を探り始めた。その研究の成果が「Brown Box」であり、これをプロトタイプとして、世界初の家庭用ゲーム機「Magnavox Odyssey」が誕生した。Baer氏の発明は、大きくて高価なコンピュータがなければプレイできなかったコンピュータゲームを一変させ、毎年何十億ドルも稼ぎ出す世界的な市場を生み出した。

米国家技術賞をGeorge W. Bush大統領から与えられるRalph Baer氏
米国家技術賞をGeorge W. Bush大統領から与えられるRalph Baer氏
提供:WHITE HOUSE

 Baer氏の当時の勤務先であった、ニューハンプシャー州ナシュアを拠点とする防衛関連企業のSanders Associatesは、1971年に同氏の発明品の特許を出願し、1973年に米国特許第3728480号を取得している。

 Sanders Associatesからこのシステムの使用許諾を得たMagnavoxは、1972年にOdysseyを発売した。Odyssayは今日の「Xbox」や「PlayStation」といったゲーム機の祖先に当たり、現代の基準で言えば原始的なものだった。電池で作動するこのユニットは音を出すことができず、テレビ画面に被せる透明なオーバーレイを利用して、カラーグラフィックスを模していた。

この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。

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