freeeは、クラウド会計ソフト「freee(フリー)」に、光学文字認識(OCR)機能と一括振込ファイル出力機能を実装した。請求書の受け取りから支払いまでの流れを省力化し、従業員が経理業務にかける時間を削減させる新機能だ。
freeeにはすでに「ファイルボックス機能」があり、請求書や領収書などをスマートフォンやScanSnapを用いて画像データとして読み取ることができる。今回追加されたOCR機能により、その画像データから日付、金額、取引先などの情報が自動で補完されるようになった。
一方の一括振込ファイル出力機能は、会計データとして登録してある未払金から複数を選択し、一斉に振込できるファイル形式「全銀フォーマット」での出力を可能にするものだ。
同社代表取締役の佐々木大輔氏によれば、多くの中小企業では、受け取った請求書を備忘用としてExcelなどに入力し、また振込用に銀行口座に入力するという重複作業が必要だった。
佐々木氏は、政府が税務規制を緩和し、企業に領収書の電子保存を認める動きがあるとした上で、今回の新機能により「受け取った請求書を撮影したりスキャンしたりするだけで、銀行での振込登録までを自動でできるようになる」と説明した。
同日には、freeeの法人向け新コンセプト「バックオフィス最適化」も発表。前述した新機能を皮切りに、今後もバックオフィス業務量を減らすための機能を随時拡充していく計画だ。
10月時点のfreeeの登録事業所数は14万件。これまで「個人:法人=7:3」だった比率が「6:4」に近づきつつあるという。なお、有料プランの利用件数は非公表。
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